2025/02/12

Shopify でYouTube動画埋め込みを実現できるアプリ8 選を徹底解説

@ 信条刃

Shopify

Shopify でオンラインストアを運営していると、「商品をもっと魅力的に見せたい」「ブランドの世界観を動画で表現したい」というニーズが高まります。実際に画像だけより、動画を掲載したほうがコンバージョンや顧客の興味を引きやすいケースが多いです。

そこでこの記事では、YouTube 動画埋め込み機能を提供しているアプリをピックアップして、特徴や使い方、価格設定について解説していきます。ご紹介するアプリは、どれも Shopify の管理画面でシームレスに操作でき、Dawn テーマにも対応しているものばかりです。ぜひ参考にしてみてください。

今回は、以下の記事を参考にしています。

Shopify で YouTube 動画埋め込み機能とは

Shopify で YouTube 動画を埋め込む機能とは、ストアの任意のページ(商品ページ、コレクションページ、トップページなど)に、YouTube の動画プレイヤーを直接表示させる仕組みのことです。ノーコードで簡単に実装できる場合が多く、テーマの編集やコードの書き換えが不要なものもあります。

YouTube 動画埋め込み機能を導入する利点

  1. 商品理解の促進
    商品の使い方や実際のサイズ感、使用イメージを動画で伝えられるため、顧客が購入前にイメージしやすくなります。

  2. ブランドイメージの向上
    テキストや画像だけでは伝えきれない世界観を、映像と音声を組み合わせることでより強くアピールできます。

  3. 滞在時間の延長
    動画を視聴することで、顧客がサイトに留まる時間が延び、回遊率が高まる場合があります。

  4. SEO 効果の向上
    ページ内にマルチメディアコンテンツが含まれることで、検索エンジン評価がわずかながら向上する可能性があります。

  5. 購入意欲の向上
    商品レビューや解説を動画で確認した顧客は、商品に対してより興味を持つため、購入までのハードルが下がることがあります。

  6. SNS での拡散
    YouTube は世界最大の動画共有サイトであり、そのコンテンツをストア内に取り込むことで、SNS など外部への拡散も期待できます。

YouTube 動画埋め込みアプリの選び方

YouTube 動画埋め込みアプリを選択する際には、以下のようなポイントをチェックすることが重要です。

  • ノーコードで簡単に操作できるか
    管理画面から埋め込み設定がすべて完結するか、デザインの調整が簡単に行えるかを確認しましょう。

  • 複数動画の配置やレイアウトに対応しているか
    単一動画の埋め込みだけでなく、ギャラリー表示やカルーセル表示に対応しているアプリもあります。

  • 自動再生・ループ再生など、動画設定がどの程度細かくできるか
    動画のプレイ方法について細かく設定できるか、音声の ON/OFF、サムネイルのカスタマイズなどの自由度も見ておきましょう。

  • レスポンシブ対応か
    モバイル端末での見え方や操作性も大切です。表示が崩れないかなどをチェックしましょう。

  • 日本語サポートやUI
    管理画面の言語が日本語に対応しているか、またはサポートが日本語対応しているかも、ストア運営者にとっては重要なポイントです。

おすすめの Shopify YouTube 動画埋め込みアプリ

ここからは、数ある中から 8 つのアプリ をピックアップしてご紹介します。

1. シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入

シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入

価格設定
月額 $4.99

特徴・機能

  • コード不要で簡単 30 秒インストール
  • 店内のあらゆるページに動画を埋め込み可能
  • YouTube 動画を最大 4 つまでグリッド表示
  • 自動再生・ループ再生・列数や余白などもノーコードで設定可能
  • 日本語と英語に対応
  • 無駄な機能がなく、最短時間で動画をストアに追加できる

「とにかくシンプルに使いたい」「動画を複数ページで見せたい」という方に最適なアプリです。レイアウトや動画プレイヤーの設定もわかりやすい UI になっており、初めて Shopify アプリを使う方でも、迷わずにすぐ運用を始められます。

シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入

2. Video Background

価格設定
月額 $9.99(15 日間の無料体験あり)

特徴・機能

  • TikTok、YouTube、Vimeo の動画を背景に設定
  • コード不要のワンクリックインストール
  • アイコンやパディングなどのカスタマイズ機能豊富
  • 完全レスポンシブ対応
  • サポートが手厚い

動画を背景に配置することで、洗練されたビジュアルを演出できます。商品ページだけでなく、トップページなどにも動画を設定できるので、ブランドイメージを強力にアピールしたい方におすすめです。

価格設定
月額 $5.99(7 日間の無料体験あり)

特徴・機能

  • 動画ギャラリー(グリッド/カルーセル表示)を簡単作成
  • プレイリストやチャンネルの埋め込みに対応
  • カスタム CSS で見た目を調整可能
  • YouTube Shorts にも対応
  • YouTube 動画背景やサブスクライブボタンも導入可

プレイリストやチャンネルの URL を貼るだけで、自動的にギャラリーを作ってくれる便利なアプリです。動画リストをカルーセル表示させるなど、多彩なレイアウトが選べるのも魅力。英語 UI ですが、直感的に操作しやすいです。

価格設定

  • 無料プランあり(3 日間の無料体験あり)
  • 有料プランは月額 $4.99

特徴・機能

  • チャンネル登録カードを任意の位置に表示
  • チャンネルフィード、プレイリスト、シングル動画、背景動画に対応
  • 4 種類のサブスクリプションカードデザイン
  • カスタマイズ可能なカルーセル/グリッド表示
  • コード不要

「チャンネル登録を促すカードをストアに表示したい」という方に特におすすめ。単なる動画埋め込みに留まらず、YouTube のチャンネル登録者数を増やすしかけを用意できます。英語のみのサポートですが、設定画面はシンプルです。

価格設定

  • 無料プランあり
  • Starter プラン $5.49/月〜

特徴・機能

  • テンプレートからレイアウトを選択可能(コラージュ、グリッド、リストなど)
  • TikTok や Vimeo の動画にも対応
  • キャプション、hover エフェクトのカスタマイズ
  • 自動更新設定(一定時間ごとに新着動画を自動表示)
  • カスタマイズ制限を解除できる有料プランあり

おしゃれなギャラリーを素早く作りたい人向け。複数の動画を一括管理しやすい UI です。無料プランでも必要最低限の機能は網羅されているので、まずはお試しで導入してみるのもよいでしょう。

価格設定
月額 $5.99(7 日間の無料体験あり)

特徴・機能

  • チャンネル、プレイリスト、単体動画の埋め込み対応
  • ヘッダーやサブスクライブボタンの有無を自由にカスタマイズ可能
  • レイアウトやプレイヤースタイルを細かく調整
  • モバイルフレンドリー

Elfsight シリーズは、Instagram フィードなどさまざまなウィジェットで有名な開発元です。UI がとても洗練されており、細かいデザイン設定ができる一方で、ノーコードで設定を完結できるのが魅力です。

7. LCD | YouTube Card & Feed

価格設定

  • 無料プランあり
  • Pro プラン $5.99/月

特徴・機能

  • YouTube チャンネルのサブスクリプションカードをフローティング表示
  • 最新動画の自動フィードを表示
  • 4 種類のカードデザイン、配置が選べる
  • コード不要、簡単にカスタマイズ可能

ブランドサイトのどのページにいても、右下や左上などに「チャンネル登録」や「最新動画」を目立たせて表示したい方に便利なアプリ。最新動画の自動更新をしてくれるので、常に新鮮なコンテンツを見せられます。

価格設定
月額 $6.99(14 日間の無料体験あり)

特徴・機能

  • 商品ページに無制限の動画を埋め込み
  • TikTok、YouTube、Vimeo に対応
  • サムネイルを自動生成
  • グリッドやスライダーなど、複数レイアウトをサポート
  • コード不要

商品ページを動画でリッチに見せたい方にぴったりのアプリ。URL を貼り付けるだけでサムネイルが自動生成されるため、運用の手間を最小限にできます。複数レイアウトからお好みに合わせて切り替え可能です。

コーディングによる実装例

Shopify アプリを使えばノーコードで動画を挿入できますが、もう少し自由度の高いカスタマイズを行う場合や、アプリ外で動画埋め込みを設定する必要がある場合は、Liquid テンプレートへコードを直接書き加える方法があります。以下にシンプルな例を示します。

<!-- 例: Shopify のテーマに YouTube 動画を埋め込む場合 -->
<div class="video-container">
  <iframe
    width="560"
    height="315"
    src="https://www.youtube.com/embed/ここに動画IDを入力?rel=0"
    frameborder="0"
    allowfullscreen
  ></iframe>
</div>

<style>
  .video-container {
    position: relative;
    padding-bottom: 56.25%; /* 16:9 のアスペクト比 */
    height: 0;
    overflow: hidden;
  }
  .video-container iframe {
    position: absolute;
    top: 0;
    left: 0;
    width: 100%;
    height: 100%;
  }
</style>

上記のコードを、商品ページやセクションテンプレートなどお好きな場所に埋め込めば、YouTube 動画プレイヤーがレスポンシブ対応で表示されます。アプリを併用すれば、さらに多彩なレイアウトや細かな設定を追加で行えます。

価格比較

アプリごとに、代表的な有料プランの月額料金をまとめました。無料体験が用意されているアプリもあるため、実際の使い勝手を試してから本契約に移行するのがおすすめです。下記に主な料金プランを簡単に比較します。

シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入: 月額 $4.99
Video Background: 月額 $9.99
Reputon YouTube Video Gallery: 月額 $5.99
Ecom | Youtube Card & Gallery: 月額 $4.99(無料プランあり)
POWR YouTube Video Gallery: 月額 $5.49 〜(無料プランあり)
Elfsight YouTube Video Gallery: 月額 $5.99
LCD | YouTube Card & Feed: 月額 $5.99(無料プランあり)
Omega Product Video Gallery: 月額 $6.99


Shopify アプリの日本語サポート

日本語対応しているかどうかは、スムーズな運営とトラブル時のサポートで大きな差が出ます。以下は、各アプリの日本語対応状況です。

  • シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入: 日本語対応
  • Video Background: 日本語未対応
  • Reputon YouTube Video Gallery: 日本語未対応
  • Ecom | Youtube Card & Gallery: 日本語未対応
  • POWR YouTube Video Gallery: 日本語未対応
  • Elfsight YouTube Video Gallery: 日本語未対応
  • LCD | YouTube Card & Feed: 日本語未対応
  • Omega Product Video Gallery: 日本語未対応

日本語 UI やサポートを重視する場合は、まず「シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入」が有力候補になるでしょう。

使いやすさ

初心者にも使いやすいのは、「シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入」と「POWR YouTube Video Gallery」です。とくに「シンプル YouTube 埋め込み」は日本語の管理画面と日本語サポートがあるため、操作方法やトラブル対応がスムーズです。

終わりに

今回は、Shopify で YouTube 動画を埋め込むために使えるアプリを 8 つご紹介しました。

  • 細かなデザイン調整が不要で、サッと導入したい → シンプル YouTube 埋め込み|どこでも動画挿入
  • 背景動画など表現力を高めたい → Video Background
  • プレイリストやチャンネルをガッツリ埋め込みたい → Reputon YouTube Video Gallery
  • チャンネル登録数を増やす仕掛けを作りたい → Ecom | Youtube Card & Gallery
  • おしゃれなギャラリーを手軽に作りたい → POWR YouTube Video Gallery
  • 汎用性とデザイン性を両立 → Elfsight YouTube Video Gallery
  • フローティングカードでアピールしたい → LCD | YouTube Card & Feed
  • 商品ページを動画でリッチに見せたい → Omega Product Video Gallery

どのアプリも大きな差はなく、最終的には「デザインイメージ」「機能要件」「サポート言語」の3つが決め手になることが多いです。まずは無料プランや無料体験を利用して試し、ストアに合ったアプリを導入してみてください。

ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました。ぜひ本記事を参考に、YouTube 動画を活用してショッピング体験を向上させていただければ幸いです。

参考記事

今回は、以下の記事を参考にしています。

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