今回の記事は Shopify App Store で提供されている、右クリック禁止アプリについての記事です。
右クリック禁止とは、Web サイト上でマウスの右クリックやテキスト選択、画像の保存、ソースコードの検証などを制限・ブロックする仕組みです。商品画像やテキストなどのコンテンツを簡単にコピーされるのを防ぎ、自社の資産を守るのに効果的です。特にオリジナル商品を扱う EC サイトや、オリジナル写真・文章を多用するブランドサイトでは、コンテンツの盗用を防止するために右クリック禁止機能が注目を集めています。
今回ご紹介するアプリは、いずれも Shopify App Store からインストールできる「右クリック禁止系」アプリです。どれもユニークな特徴を持っていますので、ぜひ比較検討してみてください。
コンテンツの盗用を防止
商品画像や説明文などのコンテンツは簡単にコピーされてしまうことがあります。右クリック禁止を導入することで、盗用リスクを軽減できます。
ブランド資産の保護
オリジナル写真や文章に力を入れている場合、これらを無断転載されるとブランドイメージの毀損や検索エンジン評価の低下に繋がることもあります。右クリック禁止でブランド資産を守るメリットは大きいです。
SEO 上の重複コンテンツ対策
重複コンテンツとして別サイトにコピーされると、検索エンジンでの評価が下がる可能性があります。コピー自体を防ぐことで、順位低下のリスクを抑えます。
不正なデベロッパーツール操作の抑制
ブラウザの検証ツールを利用してコードを抜き取られたり、カスタマイズ内容を容易に解析されるのを防ぎます。
スムーズな導入・管理
Shopify アプリなら、煩雑なコーディング不要で導入可能なものがほとんどです。初心者でも管理しやすい設計になっているのが利点です。
操作性・使いやすさ
管理画面での設定が直感的に行えるものを選びましょう。初期設定や ON/OFF の切り替えが簡単にできるかもポイントです。
保護範囲の広さ
画像保存だけでなく、テキスト選択、ドラッグ&ドロップ、開発者ツール、ショートカットキーなど多方面の対策を行えるかを確認します。
日本語対応
ヘルプページやサポートが日本語に対応しているかどうかは非常に重要です。スムーズな運用やトラブル対応のためにも注目しておきましょう。
料金プラン
無料・有料などさまざまなプランがあります。必要な機能がどのプランで提供されているかを調べ、コストパフォーマンスに優れたものを選択します。
追加機能の有無
国や IP アドレスによるアクセスブロック、画像だけではなくテキストもまとめて保護できるか、VPN ブロックなど、ストアの状況に合わせて必要な追加機能があるかをチェックしましょう。
開発者: 株式会社UnReact
価格: 月額 $5.99(7日間の無料体験あり)
評価: 0.0 (0 レビュー)
「シンプル右クリック禁止アプリ」を使えば、サイト全体で右クリックを無効化し、画像や文章をかんたんに保護できます。複雑な設定やコーディングが不要で、1 クリックでテーマに追加可能。オリジナル商品や写真を扱うショップに最適です。
以下のShopify公式のアプリストアからインストールできます。
開発者: cloud1galaxy
価格: 月額 $1.99(7日間の無料体験あり)
評価: 5.0 (6 レビュー)
シンプルかつ低コストで右クリック禁止機能が欲しい場合におすすめ。テキスト選択、コード検証、画像保存などを広くブロックします。Dawn テーマ対応、管理画面で直接操作が可能です。
開発者: Dakaas
価格: 無料
評価: 4.9 (183 レビュー)
無料で使える多機能右クリック禁止アプリ。右クリック禁止に加えて、特定の国や VPN からのアクセスをブロックできます。多言語対応も豊富です。
開発者: GoodApps
価格: 無料
評価: 5.0 (1 レビュー)
画像盗用、テキストコピー、開発者ツール操作などをブロックして不正利用を防止。シンプルで使いやすく、Dawn テーマにも対応。豊富なブロック機能が魅力です。
開発者: Brio Commerce
価格: 無料プランあり / 有料プランあり
評価: 4.9 (53 レビュー)
Shopify の有名なスパイツール系拡張機能をブロックできる多機能アプリ。右クリック禁止だけでなく、スパイツールから顧客情報や画像を守るというユニークな機能が評価されています。
開発者: Yield Tech Hub
価格: 無料
評価: 3.4 (2 レビュー)
右クリック禁止、国別ブロック、IP アドレスブロック、スパイ拡張機能のブロックなどを提供する総合アプリ。多機能でありながら、無料でスタートできるのがポイントです。
開発者: Uplinkly
価格: 無料
評価: 4.6 (4 レビュー)
コピペ盗用や画像ダウンロードなどの防止に加え、テーマのソースコードを見られにくくする「Nuclear モード」が特徴。サイトのリバースエンジニアリングを阻止するユニークなアプローチです。
開発者: SetuBridge
価格: 無料プランあり / 有料プランあり
評価: 5.0 (2 レビュー)
右クリック禁止だけではなく、ソースコード閲覧やデベロッパーツールの使用にも制限をかける高セキュリティアプリ。無料プランでも十分使えるが、有料プランでより強固な保護が可能。
開発者: Ongoing
価格: 月額 $9.99(5日間の無料体験あり)
評価: 5.0 (12 レビュー)
インストール後すぐに有効化され、画像やテキストをしっかり保護。ブログ記事や商品ページのテキストコピーに悩む方に最適で、サポートも迅速に対応してくれると好評です。
開発者: eCommerce Addons
価格: 無料
評価: 4.8 (1,000 レビュー)
無料ながら高評価を得ている右クリック禁止アプリの代表格。テキストや画像の保護に加え、ドラッグ&ドロップやショートカットなど多くの操作をブロック可能。初心者から上級者まで幅広く選ばれています。
以下は一例として、月額料金が発生するプランをテキスト形式で比較しています。
有料プランでも比較的安価なものが多く、自社のセキュリティ要件や追加機能の必要性に応じて選択するのが良いでしょう。
日本語での管理画面やサポートが充実しているアプリはまだ少ないですが、「シンプル右クリック禁止アプリ」や「右クリックと国を無効にする」などは日本語対応もあるので、初心者の方でも導入しやすいでしょう。
どのアプリも基本的には「インストール→有効化」だけで右クリック禁止が機能し始めるシンプル設計ですが、
といった観点で選ぶのであれば「シンプル右クリック禁止アプリ」「右クリックと国を無効にする」が比較的わかりやすいです。もちろん、アクセスブロックやスパイウェア拡張機能対策など、より高度な機能を求める場合は「NoSpy」「KOI」「Cozy AntiTheft」なども候補に入ります。
アプリを使うことで簡単に右クリック禁止を実現できますが、もしテーマに直接実装したい場合の簡単な例を示します。Shopify テーマ (例: theme.liquid
) 内の </body>
タグの直前に、以下のスクリプトを追加することで右クリックを禁止できます。
<!-- テーマに直接実装する右クリック禁止の例 -->
<script>
document.addEventListener('contextmenu', function(event) {
event.preventDefault();
}, false);
// テキスト選択を防止したい場合
document.addEventListener('selectstart', function(event) {
event.preventDefault();
}, false);
// ショートカットキー (Ctrl+U, Ctrl+C など) をある程度ブロックする例
document.addEventListener('keydown', function(event) {
// Mac の場合は metaKey, Windows の場合は ctrlKey を確認
if ((event.ctrlKey || event.metaKey) &&
(event.key === 'u' || event.key === 'c' || event.key === 'v')) {
event.preventDefault();
}
}, false);
</script>
上記のコードはあくまでシンプルな例です。ブラウザコンソールを完全に無効化することはできない場合が多いため、あくまで基本的なコピー防止策として活用してください。また、実際にはユーザビリティも考慮して導入しましょう。
今回は Shopify 上で利用できる右クリック禁止アプリ 10 選を紹介しました。どれも簡単に導入できるため、オリジナル商品の画像や自社のコンテンツを守る第一歩として活用してみてはいかがでしょうか。
自社のニーズとコストを見極めて、最適なアプリを選びましょう。