商品ごとに希望日(記念日)を入力できる日付セレクターとは
「日付セレクター」は、お客様が商品ごとに刻印日や記念日、配達希望日などを入力できる機能です。ショップ運営者は、この機能を導入することで、顧客が特定の日付を商品と関連付けられるようになり、パーソナライズされた体験を提供できるようになります。たとえば、結婚記念日の贈り物や誕生日プレゼントとして商品を購入する際など、顧客が商品ページで日付を入力すると、その日付情報が注文情報として保存されるため、ショップ側もスムーズに管理・運用することが可能です。
今回は、以下の記事を参考にしています。
商品ごとに日付セレクターを導入する利点
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パーソナライズされた体験の提供
顧客が「結婚記念日」や「誕生日」などの希望日を入力できることで、ショップのサービスがより特別なものに感じられます。ギフト需要にも対応しやすく、ショップの魅力向上につながります。
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注文管理の効率化
入力された希望日は注文プロパティに保存されるため、受注後のフロー(製作や配送手配など)がスムーズになります。複雑な顧客要望を整理しやすく、ミスを軽減できる点が大きなメリットです。
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リマインドや通知の活用
特定日付に合わせた商品準備が必要な場合にも役立ちます。たとえば、イベント当日に配達できるようにリードタイムを設定したり、社内の担当チームに自動で通知したりする仕組みが作りやすくなります。
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差別化要素としての活用
多くのストアが提供していない細やかなサービスは、ショップのブランディングに大きく貢献します。日付セレクターを用いて、他店との差別化を図ることができます。
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ギフト需要の取り込み
特にギフト商材において「誕生日」や「結婚記念日」などの指定日付は需要が高い要素です。顧客が日付を指定できることで、ギフト需要を逃さずキャッチできます。
日付セレクターアプリの選び方
- 商品ページへの追加が簡単か
コーディング不要で商品ページへ日付入力フィールドを追加できるかは大きなポイントです。
- 注文プロパティへの自動保存
選択された日付を注文情報として自動的に保存できるかどうかを確認しましょう。
- カスタマイズ性
カレンダーのデザイン、文言、バリデーション(選択不可能な日付など)を自由に調整できるかが重要です。
- 多言語対応や日本語サポートの有無
ショップが日本向けの場合、管理画面やサポートが日本語対応していると安心です。
- 価格・プラン
無料プランや無料トライアル期間の有無。長期的に利用する場合は月額や注文数制限の確認も必要です。
おすすめの日付セレクターアプリ 8 選
ここでは、実際に Shopify App Store で提供されている「商品ごとに希望日(記念日)を入力できる日付セレクター」対応アプリを 8 つご紹介します。
1. シンプル記念日入力|お手軽日付セレクター表示

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特徴・機能
- 商品ページにカンタン操作で日付セレクターを追加
- 入力された日付は注文プロパティとして自動保存
- テーマエディタでカレンダーの見た目や項目名をノーコードカスタマイズ
- 日本語と英語に対応し、サポートも日本語可
- 導入がスムーズで、初めての方にもわかりやすいシンプル構成
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価格
- $6.99 / 月
7 日間の無料体験付きで気軽に試すことができます。
商品ごとの「記念日」「刻印日」など、いろいろな用途で活用できます。設定の手軽さと、サポートの丁寧さが魅力です。
シンプル記念日入力|お手軽日付セレクター表示
2. Pickup Delivery Date —Pickeasy

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特徴・機能
- 無料プランあり。ローカルデリバリー、店舗受取、発送などに対応
- 複数の時間帯スロット、 blackout 日(休業日)、リードタイムなど詳細設定が可能
- Shopify POS との連携、Google Calendar 連携、Zip コードによるフィルタリングなど、機能が非常に豊富
- 注文数制限や最低注文額の設定、商品別の受付可否設定なども可能
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価格
- 無料プランからプレミアムプラン($24.99 / 月)まで複数あり
- 14日間の無料体験もあり
配達や店舗受取など、複合的に「いつ受け取りたいか」「どこで受け取りたいか」を設定できる柔軟性の高いアプリです。
3. Bird Pickup Delivery Date

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特徴・機能
- 顧客が日付を選択し、店舗受取・ローカルデリバリー・配送を簡単に切り替え可能
- ブロックアウト日、リードタイム、カレンダーウィジェットの多言語化などがサポートされる
- フラワーショップやカフェ、レストランなど、日時指定が多い業種に特に最適
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価格
- 無料プランあり
- 上位プラン($9.99〜$29.99 / 月)で大量注文やマルチロケーション管理が可能
店舗受取主体の業種から配送主体の業種まで幅広く対応。注文管理も見やすく設計されています。
4. D: Pickup, Local Delivery Date

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特徴・機能
- Shopify POS と連携し、店舗受取やローカルデリバリーの日時指定が可能
- 最新テーマに対応し、在庫管理や多店舗展開にも対応しやすい
- カットオフ時間や準備時間、複数拠点の管理設定など、細かいオプションが充実
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価格
- 無料プランは 20 オーダーまで対応
- 有料プラン($3.99 / 月 〜 $16.99 / 月)で注文数やロケーション数を拡張
直感的なカレンダー UI でお客様にわかりやすく、管理画面もシンプルなのでオペレーションがしやすいです。
5. Buunto – Date & Time Slot

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特徴・機能
- 配送希望日や時間帯スロットを商品ページ、カートページで選択可能
- Google カレンダーとの連携や週末・即日配達の追加料金設定など、ユニークな機能あり
- 在庫切れ日や特定日をブロックアウトし、受注の混雑を防ぐ調整が可能
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価格
- 無料プラン(10件/月まで)
- Starter($9.99 / 月)からProプラン($24.99 / 月)まで、注文数に応じて柔軟に選択
「土日祝は追加料金を設定したい」「特定地域・特定日だけ受注を絞りたい」といったニーズにも対応可能です。
6. Stellar Delivery Date & Pickup

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特徴・機能
- カートページに日付セレクターを表示し、配送日や店舗受取日を指定可能
- Shopify Plus ストアであれば、チェックアウト画面にも日付セレクターを挿入できる
- Blackout 日の設定、注文の再日程調整機能など、充実のオプション
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価格
- 無料プランあり(開発ストアでも無料)
- 上位プランは $14.99 〜 $29.99 / 月で、拠点数や商品ごとの準備期間設定などが拡張可能
さまざまな業種・店舗規模で利用されており、レビュー数も多く安定した人気アプリです。
7. S: Estimated Delivery Date ETA

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特徴・機能
- 商品ページやカートページで「何日までにお届け」などの配達予定日を表示できる
- 地域やSKU、在庫状況に応じた表示ルールを複数作成可能
- 自動的に国や地域を判定して日付表示を切り替えられるため、海外への発送が多いストアにも便利
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価格
- 無料プランからスタート可能
- 有料プランは $6.99 / 月〜 $29.99 / 月 で、無制限ルールやチェックアウト拡張機能が解放される
「記念日入力」というよりは「予定日表示」に特化していますが、顧客にお届け予定日を明確に提示したい場合に有用です。
8. C‑EDD: Estimated Delivery Date

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特徴・機能
- 商品ごとに納期や予定日数を設定して、カートや商品ページに表示
- カウントダウンタイマーや休日・カットオフ時間の設定にも対応
- 無料プランでは商品数や休日設定数が限定されるが、小規模ショップには最適
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価格
- 無料プランあり
- 上位プラン($4.98 / 月 〜 $8.98 / 月)で商品数やカテゴリ数を拡張
細かい条件に応じた日付表示を制御しやすく、スピーディに導入可能です。
価格比較
- シンプル記念日入力|お手軽日付セレクター表示:$6.99
- Pickup Delivery Date —Pickeasy:無料プラン〜$29.99
- Bird Pickup Delivery Date:無料プラン〜$29.99
- D: Pickup, Local Delivery Date:無料プラン〜$16.99
- Buunto – Date & Time Slot:無料プラン〜$24.99
- Stellar Delivery Date & Pickup:無料プラン〜$29.99
- S: Estimated Delivery Date ETA:無料プラン〜$29.99
- C‑EDD: Estimated Delivery Date:無料プラン〜$8.98
Shopify アプリの日本語サポート状況
- シンプル記念日入力|お手軽日付セレクター表示:日本語サポートあり
- Pickup Delivery Date —Pickeasy:英語のみ
- Bird Pickup Delivery Date:英語のみ
- D: Pickup, Local Delivery Date:英語のみ
- Buunto – Date & Time Slot:英語・フランス語
- Stellar Delivery Date & Pickup:英語のみ
- S: Estimated Delivery Date ETA:英語のみ
- C‑EDD: Estimated Delivery Date:英語のみ
日本語での対応を重視する場合は「シンプル記念日入力|お手軽日付セレクター表示」が断然使いやすいでしょう。
コーディングによる実装例
アプリを使わずに独自に日付セレクターを実装したい場合など、Shopify の商品ページに「line_item.properties」を活用して記念日を入力できるフォームを追加する例をご紹介します。Liquid と HTML、そしてシンプルな JavaScript を組み合わせるだけで、以下のような日付入力欄を表示することが可能です。
コード例(product.liquid またはメイン商品テンプレートの適切な場所に追記):
<!-- 商品ページ上に日付入力欄を追加 -->
<label for="custom-date">ご希望日(記念日)</label>
<input type="date" id="custom-date" name="properties[ご希望日]">
<script>
// 入力制限例:今日より前の日付を選択不可にする
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() {
const dateInput = document.getElementById('custom-date');
if (dateInput) {
let today = new Date().toISOString().split('T')[0];
dateInput.setAttribute('min', today);
}
});
</script>
properties[ご希望日]
という名前を付けることで、お客様が入力した日付が「line_item.properties」に保存され、注文情報として確認できます。
- この実装例では最低日付を「今日」以降に制限していますが、業務に合わせてさらに細かいバリデーションを追加できます。
(※あくまでサンプルコードです。アプリ版では自動でこのような機能を強化・拡張してくれるので、コーディングに不慣れな方はアプリの利用がおすすめです。)
まとめ:どのアプリを選ぶべき?
- 日本語サポートやシンプルな操作性を重視するなら「シンプル記念日入力|お手軽日付セレクター表示」が最も導入しやすく、費用対効果も高いです。
- 配達や店舗受取など複雑な設定が必要な業種(レストラン・フラワーショップなど)は、「Pickup Delivery Date —Pickeasy」や「Bird Pickup Delivery Date」、「D: Pickup, Local Delivery Date」など多機能アプリが便利です。
- 配達予定日の表示が主な目的であれば、「S: Estimated Delivery Date ETA」や「C‑EDD: Estimated Delivery Date」も検討するとよいでしょう。
終わりに
今回は、Shopify ストアの商品ごとに「記念日」や「希望納期」などを入力できる日付セレクターアプリを 8 つご紹介しました。シンプルな実装例も示しましたが、業務フローに合わせてより高機能なアプリを導入すると、顧客満足度の向上や作業効率化に役立ちます。
ぜひご自身のショップの目的や運営スタイルに合ったアプリを選び、記念日のような特別な日を彩る商品提供に役立ててみてください。今回ご紹介したアプリの多くは無料プランや無料トライアルが用意されていますので、実際に試してみて使用感やサポート体制などを確認するのがおすすめです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。もし気になるアプリがあれば、ぜひインストールして試してみてくださいね。今後も Shopify の活用に関する情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに。
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。