Shopify ストアを運営していると、コンテンツのボリュームが増加し、ページが長くなるケースは珍しくありません。ユーザーがストレスなく最上部に戻れる「トップへ戻る(Scroll to Top)ボタン」を実装すると、サイトの使い勝手が大きく向上し、離脱率の低下やコンバージョン率アップにつながります。
この記事では、Shopify アプリストアで提供されている 9 つの「トップへ戻るボタン」実装アプリを取り上げ、選び方やメリット、さらに自分でコード実装する方法もご紹介します。この記事の内容を参考にして、ストアに合った最適な「トップへ戻る」機能を導入してみてください。
今回は、以下の記事を参考にしています。
「トップへ戻る(Scroll to Top)」ボタンは、主にページの右下や左下など目立たない位置に固定表示される小さなボタンです。ユーザーがページを下までスクロールしても、一度のクリックまたはタップでスムーズに最上部へ移動できます。これにより、煩雑な操作なしに重要情報やカート、ナビゲーションメニューに戻りやすくなり、ユーザーの閲覧体験を向上させることができます。
ユーザー体験の向上
長い商品リストやブログコンテンツの下部まで読み進めたあとでも、簡単に最上部に戻れるため、ストレスのない快適なショッピング体験を提供できます。
離脱率の抑止
大量の商品や情報を一覧で提供する場合、下まで読み進めたユーザーが「上に戻るのが面倒」と感じて離脱してしまう可能性があります。トップへ戻るボタンがあるだけで、その離脱率を軽減できます。
ブランドイメージの向上
ボタンのデザインやカラーをブランドに合わせることで、細部まで気を配ったストアとしての印象を与えられます。ユーザーエクスペリエンスを高める取り組みは、結果的にリピーター獲得にもつながります。
デバイス全体での利便性向上
モバイルやタブレット環境では特に、画面下からトップまでのスクロールが煩わしい場合があります。ワンタップで移動できるボタンは、モバイルフレンドリーなサイトづくりに効果的です。
直帰防止と回遊率向上
コンテンツの末尾まで読んでも、ワンクリックですぐに次のコンテンツやカテゴリーを確認しやすいので、サイト内の回遊率向上にも貢献します。
デザインのカスタマイズ性
ブランドカラーやアイコンを自由に設定できるか、管理画面やコードレベルで色・サイズ・アニメーションなどを変更できるかを確認しましょう。
最新テーマへの対応
Shopify テーマや OS 2.0 に対応しているかどうかも重要です。最新テーマに対応していないと、レイアウト崩れや動作不具合を起こす可能性があります。
インストールや設定のしやすさ
初心者でもすぐ使えるアプリや、専門知識なしで導入できるかを確認すると、運営効率が大きく向上します。
追加機能の有無
スクロールに合わせたアニメーション、カスタムアイコン、他の機能(無限スクロールや固定カートなど)との組み合わせなど、付加価値の高い機能があるかもチェックポイントです。
日本語サポートの有無
エラー対応や問い合わせなどを日本語で行いたい場合には、日本語サポートや日本語 UI があるかも大切です。
アプリを利用しなくても、テーマ編集で「トップへ戻るボタン」を追加することは可能です。簡単な例として、以下のコードを参考にしてみてください。
<!-- 1. ボタンを用意 -->
<button id="scrollToTopBtn" style="
display: none;
position: fixed;
bottom: 20px;
right: 20px;
padding: 10px 15px;
background-color: #333;
color: #fff;
border: none;
border-radius: 5px;
cursor: pointer;
font-size: 16px;
opacity: 0.7;
z-index: 9999;
">
▲ トップへ
</button>
<!-- 2. JavaScriptでスクロール量を監視し、ボタンの表示/非表示を制御 -->
<script>
const scrollToTopBtn = document.getElementById("scrollToTopBtn");
window.addEventListener("scroll", function() {
// 画面を200px以上スクロールしたらボタン表示
if (window.scrollY > 200) {
scrollToTopBtn.style.display = "block";
} else {
scrollToTopBtn.style.display = "none";
}
});
// 3. ボタンクリック時にトップへ戻る
scrollToTopBtn.addEventListener("click", function() {
window.scrollTo({
top: 0,
behavior: "smooth"
});
});
</script>
body
タグの中に配置します。display
プロパティを切り替えることで、ボタンの表示 / 非表示を行います。scrollTo()
メソッドで最上部へスムーズにスクロールします。上記コードを Shopify テーマの theme.liquid
やカスタムの section
ファイルに組み込むことで、シンプルなトップへ戻る機能を実装できます。より詳細なデザインカスタマイズを行う場合は、CSS を拡張したり、アイコン画像を使用するなど工夫してみてください。
価格設定: 月額 $3.99(7 日間の無料体験)
特徴・機能:
価格設定: 無料
特徴・機能:
価格設定: 無料
特徴・機能:
価格設定: 無料プランあり(大型プラン $7.99 / 月 など)
特徴・機能:
価格設定: 月額 $3.99(5 日間の無料体験)
特徴・機能:
価格設定: 無料プランあり(プロフェッショナルプラン $4.99 / 月)
特徴・機能:
価格設定: 無料
特徴・機能:
価格設定: 無料
特徴・機能:
価格設定: 無料プランあり(Basic $0.99 / 月 など)
特徴・機能:
トップへ戻るボタンに直接対応しているアプリは、無料から月額数ドルまでと幅広いです。シンプルな機能だけ使いたいなら無料アプリ、ボタンのカスタマイズや無限スクロールなど高度な機能も併用したい場合は、有料アプリが検討候補になります。
日本語対応の有無は、問い合わせやトラブル発生時のサポートを受けるうえで重要です。以下のアプリの開発元は日本拠点、もしくは日本語サポートに対応しています。
そのほかのアプリは開発元が海外の場合が多く、日本語のサポートがない可能性があります。サポート体制を重視する場合は、導入前に対応可否を確認しましょう。
シンプルトップに戻るボタンアプリ
シンプルながらカスタマイズ性が高く、日本語 UI で使いやすい。日本語サポートも手厚いため、初心者から中~上級者まで幅広い層におすすめです。
Scrolly: Scroll To Top Button / RT: Smooth Scroll To Top
無料で導入しやすく、ボタンクリックだけのシンプルな機能を実装できます。手間をかけずに試したい方に適しています。
MF Infinite Scroll Pro
トップへ戻るボタン以外にも、無限スクロールやローディングアニメーションなど多機能。日本語サポートが充実している点も安心材料です。
今回は「トップへ戻るボタン」を導入できる Shopify アプリを 9 つ厳選してご紹介しました。ユーザーがスムーズに最上部へ移動できる工夫は、サイト全体のユーザー体験を底上げし、離脱率やコンバージョン率に大きく影響を与えます。ぜひ、ご自身のストアの用途や予算、デザインに合わせて最適なアプリを選んでみてください。
また、「自分でコーディングしたい」「無料かつシンプルな方法が欲しい」という方は、紹介したサンプルコードを活用してみてください。アプリを使う場合でも、コード実装を理解しておくと、より自由度の高いカスタマイズが可能になります。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。ぜひ、ストアの使いやすさ向上を目指して「トップへ戻るボタン」を導入してみてください。
今回は、以下の記事を参考にしています。