スライドショー(画像ギャラリー)とは
スライドショー(画像ギャラリー)とは、複数の画像やバナー、動画などを切り替えて表示できる機能のことです。EC サイトやブログなどのトップページや商品の紹介ページに活用することで、商品やブランドの魅力をわかりやすく訴求でき、ユーザーの注目を集めやすくなります。メインビジュアルでの活用や、コレクションページの導線強化など、使い方は多岐にわたります。
一般的には「画像スライダー」「バナースライダー」「カルーセル」「スライダー」と呼ばれることが多く、ショッピングサイトや企業サイトなど、さまざまな Web サイトで広く使われています。
ここでは、スライドショー(画像ギャラリー)を導入するメリットや、どのように Shopify ストアで活用できるのかを具体的に解説しながら、20 個のおすすめアプリを紹介します。
スライドショー(画像ギャラリー)を導入するメリット
スライドショー(画像ギャラリー)を Shopify ストアに導入すると、以下のような利点があります。
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視覚的インパクトの向上
複数の商品やバナーなどをダイナミックに切り替えるため、顧客の目を引きやすく、ストアのデザイン性やブランド力を向上させます。
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重要情報を整理して掲載
セール情報や新着商品、ブランドのストーリーなどを順番に見せることで、顧客に伝えたい情報を整理して表示できます。
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購入意欲の向上
スライドショーで強調したい商品を魅力的にアピールすることで、購入意欲を高める効果が期待できます。バナーをクリックした際に該当商品ページやコレクションページに誘導できるため、直接的なコンバージョンアップが期待できます。
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モバイルユーザーへの対応
スマートフォンやタブレットでもわかりやすく操作しやすい UI を実装しやすく、タップやスワイプでスライドを切り替えるなど、モバイル端末でもユーザビリティを維持しやすくなります。
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サイト滞在時間の増加
スライドショーのアニメーション効果により、顧客がサイトを離脱する前により多くの情報を見てもらえる可能性が高まり、滞在時間の向上にもつながります。
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複数商品の訴求
1つのバナーでは訴求しきれない複数の商品やキャンペーンを、ページを遷移させずにまとめて紹介できるため、サイト全体の回遊率向上にも貢献します。
スライドショーアプリの選び方
スライドショーアプリを選ぶ際には、以下のポイントに注目すると失敗しにくいでしょう。
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操作性
コードの知識が少なくても設定できるか、直感的に操作しやすいインターフェースかどうかを確認します。
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デザインカスタマイズの自由度
ボタンの表示・非表示やスライドの切り替えアニメーションなど、デザイン面の調整がどれだけ可能かをチェックします。
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モバイル最適化
スマートフォンからのアクセスが多い場合、レスポンシブデザインやスワイプ操作への対応が必須となります。
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動作の安定性・パフォーマンス
ページの読み込み速度に影響を与えすぎない設計になっているかを確認します。画像の遅延読み込み(Lazy Load)などに対応しているアプリもあります。
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日本語サポートの有無
設定画面が日本語に対応しているか、サポートを日本語で受けられるかどうかは、トラブル対応や高速な導入を実現するうえで重要です。
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料金・無料トライアル期間
アプリによっては無料プランの有無やトライアル期間、利用できる機能範囲などが異なるため、自分の運営規模や目的に合ったプランを選びましょう。
おすすめのスライドショー Shopify アプリ
ここからは、Shopify App Store に掲載されているスライドショー(画像ギャラリー)アプリの中でも特におすすめの 20 個を紹介します。日本語対応の有無や価格プランなどをチェックしてみてください。
1. シンプルスライドショー|お手軽画像スライダー

特徴・機能
- ノーコードでスライドショーを簡単に表示可能
- 画像スライダーのアニメーションやスピード、デザインを設定画面から自在に調整
- PC 用とスマホ用で別々の画像を設定できる
- 初心者でも導入しやすく、必要最低限の機能をしっかり押さえた設計
価格設定
- Basic Plan: $3.99/月 (7 日間の無料体験あり)
以下が、Shopify公式のアプリストアです。
シンプルスライドショー|お手軽画像スライダー
2. GA: Image Slider & Slideshow

特徴・機能
- さまざまなテンプレートが用意されており、すぐにスライドショーを作成可能
- バナーや商品カルーセルに対応
- レスポンシブ対応でモバイルユーザーにも最適化
- 商品の魅力をアピールできるようカスタムボタンを挿入可能
価格設定
- Free: 無料インストール (機能制限なし)
- Growth: $5/月 (7 日間の無料体験あり)
3. POWR Image Slider & Slideshow

特徴・機能
- スライダー、カルーセル、ヒーローなど豊富なレイアウトを選択可能
- 個々の画像に CTA ボタンや SEO 対策の alt テキストを設定可能
- 右クリック無効機能による画像保護
- 高度なアニメーション効果を使って魅力的なスライドを作成
価格設定
- Free: 無料 (1 スライダー、Undo/Redo、Unlimited views)
- Starter: $4.49/月
- Pro: $11.99/月
- Business: $89.99/月
4. スライダー革命: ランディングページビルダーとセクション

特徴・機能
- 600 以上のテンプレートを搭載したランディングページビルダー機能付スライダーアプリ
- コーディング不要で、美しいバナー、スライダー、ビデオスライドを自由自在にカスタム
- 他ページビルダーとの互換性が高く、Shopify 2.0 との相性も良好
- 画像スライダーに加え、ランディングページやバナー制作の幅が広がる
価格設定
- 無料プラン (無料)
- ベーシックプラス: $9.99/月 (7 日間無料体験)
- 仕事: $29.99/月 (7 日間無料体験)
- 企業: $99.99/月 (7 日間無料体験)
5. GG Product Page Image Slider

特徴・機能
- 商品ページの画像ギャラリーをスライダー形式に置き換え
- 動画や 3D モデルにも対応したリッチメディアスライド
- バリエーションごとに異なる画像をスライダーで表示可能
- 拡大ズームや自動再生など、直感的に使いやすいショッピング体験を提供
価格設定
- Free: 無料 (機能制限あり)
- PRO DISCOUNTED: $4.99/月 (7 日間無料体験)
- PRO: $8.99/月 (7 日間無料体験)
6. DC: Image Slideshow Slider

特徴・機能
- バナーや画像をクリック可能にし、商品ページへの導線をスライドショー上で設定
- 最大 5 枚のスライドを表示可能
- モバイルと PC で最適化されたレイアウトを簡単に切り替え可能
- コード不要で、直感的にスライドショーを設置
価格設定
7. SmartBN: Banner Slider

特徴・機能
- 多彩なスライダー(フェード、ギャラリー、ビデオなど)をサポート
- リンク付きバナーで商品ページに誘導可能
- バナーを一括アップロードし、一度に複数のスライダーを管理
- レスポンシブデザインで、モバイル表示でも美しく整ったスライドショーを実現
価格設定
- Free: 無料 (複数スライダーは作成可能だが、公開は 1 つまで)
- Basic: $15.99/月 (14 日間の無料体験)
8. GG Quick View & Hover Slider

特徴・機能
- コレクションページ上で、商品画像をホバーするとスライダーでプレビュー
- モバイル端末でもスワイプ操作で商品画像を切り替え
- バリエーションごとのスライド表示やサムネイル表示に対応
- クイックビューとの組み合わせで、顧客がスムーズに商品詳細を確認
価格設定
- Developer: 無料 (開発ストア向け)
- Basic: $1.99/月 (7 日間の無料体験)
- PRO: $5.99/月 (7 日間の無料体験)
9. Ada IQ: Slideshow Image Slider

特徴・機能
- 複数のスライドをまとめて管理し、自由度の高いスライドショーを作成
- アップロード済みの画像を再利用でき、ストアの「ファイル」から簡単に選択可能
- テーマエディタ UI からスライドショーを配置できるほか、一行のコード挿入でもOK
- スライド枚数やアニメーション設定に上限なし
価格設定
- Unlimited Plan: $2.99/月 (10 日間の無料体験)
10. FoxSell Slider & Carousel

特徴・機能
- ベストセラーや新商品をスライダーで自動的にピックアップし、トップページなどに掲載
- ズームやホバーエフェクトなど、多彩な演出機能を搭載
- Lazy Load 機能で大量画像でも表示が高速
- アナリティクス機能でスライダー経由の売上やクリック数を可視化
価格設定
- Basic: 無料 (1 ホームページスライダー)
- Professional: $3.99/月 (3 日間の無料体験)
11. Slidy: クリック可能なバナースライダー

特徴・機能
- 最大 6 枚のスライドに商品やページへのリンクを設定可能
- PC・モバイルそれぞれで異なる画像サイズを設定できるため、デバイス最適化がスムーズ
- ドットや矢印など、ページネーションのスタイルを複数選択可能
- シンプルな操作画面で、細かな自動回転速度やスタイル調整ができる
価格設定
12. SoLux: Theme Sections Store

特徴・機能
- テンプレートライブラリから選ぶだけで、すぐに美しいスライドショーやカウントダウン、バナーなどを追加
- ディープカスタマイズ機能があり、ブランドイメージに合わせたデザイン調整が容易
- 追加したセクションはテーマエディタでリアルタイムプレビューしながら編集
- スピードと品質を考慮した設計で、ページ読み込みへの影響を最小限に
価格設定
- Free: 無料インストール (一部無料セクションあり、追加セクションは有料)
13. VIBE Shoppable Instagram Feed

特徴・機能
- Instagram フィードの埋め込み機能に加えて、フィードをスライドショー形式で表示可能
- タグ付けされた商品を直接フィードから購入できるようになり、CVR 向上を期待
- 自動で新規投稿を取り込み、最新のビジュアルを常にストアに表示
- OS 2.0 をサポートし、ノーコードでの設置が可能
価格設定
14. Glider: クリック可能なビデオスライダー

特徴・機能
- バナー画像ではなく動画にフォーカスしたスライダーアプリ
- デスクトップとモバイルで別々の動画ファイルを設定できる
- 自由にリンクを設定し、外部ページや商品ページに誘導
- 自動再生や速度のカスタマイズ、フル幅・ボックスレイアウトなど、多様なレイアウトをサポート
価格設定
15. Otto ‑ Image Scheduler

特徴・機能
- 画像やバナーを自動で切り替えるスケジューリング機能
- バナーの表示・非表示を日時指定で行えるため、セール告知や季節イベントに最適
- スライドショーと組み合わせて、開催中イベントのバナーを自動ローテーション可能
- コード不要で、管理画面から一括設定が可能
価格設定
- Standard: $10/月 (7 日間無料体験)
- Pro: $25/月 (7 日間無料体験)
- Plus: $50/月 (7 日間無料体験)
16. Layer Slider

特徴・機能
- ドラッグ&ドロップのビジュアルエディタを搭載しており、アニメーションや複数レイヤーを直感的に設定
- 豊富なテンプレートから好みのデザインを選び、文字やボタン、背景画像を自由にレイアウト
- マルチ言語のスライダーを作成する機能もあり、海外向けストアにも対応
- HTML/CSS/JS でさらに高度なカスタマイズが可能
価格設定
- Basic: $6.99/月 (9 日間の無料体験)
- Standard: $9.99/月 (9 日間の無料体験)
- Advanced: $16.99/月 (9 日間の無料体験)
17. EM Lookbook ‑ Shop by Gallery

特徴・機能
- スライドショー形式の Lookbook を作成可能
- 画像にホットスポットを設定し、そこから直接商品ページへリンク
- おしゃれなコラージュスタイル、カルーセル、スライドショーなど多彩な表示形式
- セクションごとに異なるレイアウトを設定でき、大規模な商品ラインナップの見せ方に最適
価格設定
- Free Plan: 無料 (1 ギャラリーまで)
- Basic Plan: $4.99/月 (7 日間無料体験)
- Pro Plan: $12.99/月 (7 日間無料体験)
- Business Plan: $29.99/月 (7 日間無料体験)
18. Pagetify Landing Page Builder

特徴・機能
- 多数のプレミアムテンプレートやセクションを用意し、スライドショーや動画バナーなどを直感的に設置
- ドラッグ&ドロップ操作でランディングページを構築しながらスライドショー機能を追加
- 既存のテーマに干渉せず、追加ブロックとして設定できるため安全
- ユーザーのレビューアプリとの連携やメールマーケティングとの連携も充実
価格設定
- FREE: 無料インストール (1 ページまで公開可能)
- BASIC: $9/月 (14 日間無料体験)
- PRO: $19/月 (14 日間無料体験)
- PREMIUM: $59/月 (14 日間無料体験)
19. Maestro Theme Scheduler

特徴・機能
- テーマ全体の切り替えに加え、スライドショーセクションだけを自動スケジューリングでオンオフ
- シーズンセールやプロモーション期間の開始・終了を自動化し、更新忘れを防止
- 予約投稿したスライドショーセクションは定期的な繰り返し設定も可能
- Shopify Flow と連携して高度なワークフロー構築が可能
価格設定
- Demo: $2/月 (7 日間無料体験)
- Advanced: $4.99/月
- Maestro: $49/月 (7 日間無料体験)
- Partner: $199/月 (7 日間無料体験)
20. Design Packs: Theme Sections

特徴・機能
- デザイン性の高いセクションやテンプレートを自由に追加し、スライドショーやパララックス、アイコン表示など多彩な機能を持つ
- ショッピングサイトの雰囲気に合わせたアニメーションの設定が可能
- 月々定額で無制限にセクションを追加利用できるプランが存在
- テーマエディタ上からドラッグ&ドロップで簡単設置が可能
価格設定
- Free Plan: 無料 (3 つの無料セクション)
- Monthly Plan: $24.99/月 (14 日間無料体験)
- Annual Plan: $199/年
- Premium Plus: 要問い合わせ
スライドショーアプリの価格比較
下記は、無料プランまたは最安プランを中心に抜粋した価格例です。利用制限や追加機能の有無を含めて検討してみてください。
- シンプルスライドショー|お手軽画像スライダー: $3.99/月(7日無料体験)
- GA: Image Slider & Slideshow: 無料 / $5(月額)
- DC: Image Slideshow Slider: 無料
- SmartBN: Banner Slider: 無料 / $15.99(月額)
- SoLux: Theme Sections Store: 無料インストール(有料セクション追加あり)
- FoxSell Slider & Carousel: 無料 / $3.99(月額)
- Slidy: クリック可能なバナースライダー: $14(月額)
- Glider: クリック可能なビデオスライダー: $14(月額)
- Otto ‑ Image Scheduler: $10 〜 $50(月額)
- Layer Slider: $6.99 〜 $16.99(月額)
他のアプリについても月額料金や無料トライアルがあるので、自分のストア規模や目的にあわせて選びましょう。
Shopify アプリの日本語サポート
日本語サポートがあるかどうかは、素早いトラブルシュートや設定作業の効率化において非常に重要です。
以下は日本語対応や翻訳の有無が明記されているアプリの一例です。
- シンプルスライドショー|お手軽画像スライダー: 日本語・英語対応(カスタマーサポートも日本語OK)
- スライダー革命: ランディングページビルダーとセクション: 英語のみ(日本語非対応)
- GG Product Page Image Slider: 英語・スペイン語等、多言語対応(日本語は非対応)
- SmartBN: Banner Slider: 英語のみ(日本語非対応)
- Maestro Theme Scheduler: 英語のみ(日本語非対応)
使いやすさ
「シンプルスライドショー|お手軽画像スライダー」は、日本語による管理画面とサポートがあるため、初めて Shopify を使う人やコードに詳しくない方にも導入しやすいでしょう。
他アプリもドラッグ&ドロップ操作で使いやすいものが増えているので、無料トライアル期間中に操作感を試し、使い勝手を比較するのがおすすめです。
コーディングによる実装例
スライドショーアプリをインストールし、テーマエディタではなく直接 Liquid ファイルに実装したい場合のサンプルコードを紹介します。
下記の例では、slideshow.liquid
というファイルを追加して、スライドショーを埋め込む場合を想定しています。
{% comment %}{% endcomment %}
<div class="custom-slideshow-wrapper">
{% if section.settings.enable_slideshow == true %}
<div id="customSlideshow" class="custom-slideshow">
{% for image in section.settings.slideshow_images %}
<div class="slide">
<img src="{{ image | img_url: 'master' }}" alt="Slideshow Image" />
</div>
{% endfor %}
</div>
<script>
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() {
const slides = document.querySelectorAll('#customSlideshow .slide');
let currentIndex = 0;
const slideInterval = setInterval(() => {
slides[currentIndex].classList.remove('active');
currentIndex = (currentIndex + 1) % slides.length;
slides[currentIndex].classList.add('active');
}, 3000);
});
</script>
{% endif %}
</div>
<style>
.custom-slideshow-wrapper {
position: relative;
width: 100%;
max-width: 1200px;
margin: 0 auto;
overflow: hidden;
}
.custom-slideshow .slide {
display: none;
text-align: center;
}
.custom-slideshow .slide.active {
display: block;
}
.custom-slideshow img {
width: 100%;
height: auto;
object-fit: cover;
}
</style>
上記のコードはあくまでサンプルです。多くのスライドショーアプリでは、「アプリ管理画面で設定 → 自動でテーマにコード挿入」というフローが一般的なので、基本的にはアプリ標準の実装手順に従うだけで簡単に設定できます。
どうしても独自にカスタマイズしたい場合は、アプリ開発元のドキュメントやカスタマーサポートに確認してみてください。
終わりに
今回は、Shopify App Store にある「スライドショーアプリ20選」を紹介しました。
デザイン性の向上や、プロモーションの強化、そして購入意欲のアップなど、スライドショー(画像ギャラリー)を活用するメリットは多くあります。アプリを導入することで、ノーコードでも簡単に実装可能ですので、ぜひこの機会にお試しください。
- 複数のアプリを比較検討し、無料トライアル期間がある場合はまずは導入してみる
- 機能や料金だけでなく、日本語サポートや設定画面の操作性もチェックする
- ブランドイメージに合わせたカスタマイズで、売上向上とデザインの両立を図る
ショップに合ったスライドショーアプリを活用して、魅力的なストアを構築してみてください。
参考記事
以下の内容を参考にしたうえで執筆しました。スライドショー(画像ギャラリー)導入の際に、公式ドキュメントや各アプリのヘルプページも合わせてご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。スライドショーアプリの導入により、ストアの魅力を存分に高めてください。