Shopifyで商品ページやコレクションページなど、ページごとに背景色を自由に変更し、ブランドイメージを統一したりサイトの雰囲気を大きく変えたりすることは、ストアの印象を左右する大きなポイントです。今回は、ページごとの背景色を手軽にカスタマイズできるアプリを10個厳選してご紹介します。実際にストアへ導入する際のヒントにもなるよう、機能や価格、使いやすさをまとめました。
ページごとの背景色とは
「ページごとの背景色」とは、Shopifyのオンラインストアにおいて、特定のページやページの種類(ホームページ、コレクションページ、商品ページ、ブログ記事など)それぞれに個別の背景色を設定できる機能を指します。通常、テーマによってサイト全体で同じ背景色やデザインが適用されることが多いですが、ページごとに背景色を変更することで、ユーザーの目を引きやすくなり、デザインのメリハリをつけることができます。
たとえば、トップページだけ明るい色を使って華やかさを出したり、商品ページは商品の写真が映える落ち着いたカラーにしたりなど、ブランドの世界観に合わせた組み合わせを自在に表現できるのが大きなメリットです。
ページごとの背景色を設定する利点
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視認性・ユーザビリティの向上
ページ内容に合わせた背景色に変えることで、重要な情報を強調し、ユーザーが求める情報にすぐにアクセスしやすくなります。
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ブランディングの強化
ブランドカラーを適所で使うことで、一貫性のあるデザインが作りやすくなり、訪問者のブランド認知度が高まります。
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ユーザー体験(UX)の向上
長いページや複数ページを移動する際に、背景色を変えることで画面に変化が生まれ、閲覧体験に飽きが来にくくなります。
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セール・イベント時のアピール
セール期間中や季節のイベントに合わせ、特定のページだけ背景色を切り替えるなど、手軽にデザインを刷新して注目を集めることができます。
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ページ目的の差別化
商品ページ、ブログ記事ページ、カートページなど、ページの性質に合わせた色使いで、ユーザーがどこにいるかを理解しやすくなります。
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他サイトとの差別化
シンプルなテーマでも背景色を変えるだけでデザイン性を大きく高められるため、競合他社との差別化につながります。
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開発コストの削減
コーディング不要でページ背景を変えられるアプリを活用すれば、デザイナーや開発者に依頼する手間やコストを抑えられます。
ページごとの背景色アプリの選び方
ページごとの背景色を設定できるアプリを選ぶ際には、以下のポイントをチェックするのがおすすめです。
- ノーコード対応か
コーディングの知識がなくても、管理画面から直感的に操作できるかどうか。
- 最新テーマへの対応
Shopifyのオンラインストア2.0対応か、テーマエディターで簡単に反映できるか。
- ページごとの柔軟なカスタマイズ範囲
ホームページ、コレクション、商品ページ、ブログなど、どの種類のページまで背景色を変えられるか。
- カラーパレットやUIのわかりやすさ
カスタムカラーが指定しやすいか、ブランドカラーを登録できるかなど、操作性の良さ。
- 日本語対応やサポート体制
日本語のドキュメントやサポートが充実しているかどうかも重要です。
コーディングによる実装例
アプリで簡単に背景色を設定できるのが理想ですが、テーマに少し手を加えて実装したい場合もあるかと思います。ここでは、ShopifyのLiquidを使って特定のページタイプで背景色を切り替えるシンプルな実装例をご紹介します。テーマファイルのtheme.liquid
や該当のテンプレートに以下のコードを記述することで、たとえばコレクションページだけ背景を変えることが可能です。
{% if template contains 'collection' %}
<style>
body {
background-color: #fef5e7; /* 例:柔らかいオレンジ系の背景色 */
}
</style>
{% endif %}
template contains 'collection'
の部分を 'product'
や 'blog'
に変更することで、他のページタイプにも応用できます。
- 複数のページで同時に条件分岐を行いたい場合は、
elsif
や or
などを利用すると便利です。
- テーマのアップデート時には上書きされないように、カスタマイズは子テーマやセクションファイルなどで管理するのがおすすめです。
おすすめのページごとの背景色Shopifyアプリ
ここからは、実際にShopify App Storeで提供されている「ページごとの背景色アプリ」を10種類ご紹介します。ノーコード対応や価格帯をチェックしながら、自身のストアに合うものを選んでみてください。
1. シンプルページごとの背景色|お手軽 BgColor

シンプルな操作で各ページの背景色を自由に変更し、ストアの印象を劇的に演出するアプリ。
特徴・機能
- ページタイプごとに直感的なUIで自由に背景色を設定可能。
- 特定のページへの個別背景色設定もでき、ブランディングの幅が広がる。
- ノーコード対応なので初心者から上級者まで扱いやすい。
- 忙しいマーチャントの作業負担を大幅に軽減。
価格設定
- Basic Plan
3.99ドル/月
最新テーマに対応しており、管理画面から直接操作。
手軽な価格で必要十分な機能を利用できる。
以下のShopifyの公式アプリストアからインストールできます。
シンプルページごとの背景色|お手軽 BgColor
2. Pagetify Landing Page Builder

Powerful live drag and drop landing page designer with 99+ pre-made sections & templates.
セクションビルダーを使った「ページ背景色カスタム」も可能。
特徴・機能
- ランディングページやストアページをドラッグ&ドロップで構築できるページビルダー。
- 背景色の編集やテンプレートで指定した背景をそのまま利用も可能。
- Klaviyoなど主要アプリとの統合が豊富。
- 高速ロードを意識した設計でSEOにも配慮。
価格設定
- Free 無料インストール
1ページのみ公開可
- Basic 9ドル/月
14日間の無料体験
複数ページの公開やホームページの追加に対応
- Pro 19ドル/月
- Premium 59ドル/月
3. Zeno AI Landing Page Builder

AIを活用したドラッグ & ドロップビルダーで、ページとテーマセクションの背景色を簡単に変更!
特徴・機能
- Zeno AIのパワーでページ作成を効率化。背景色のAI提案や魅力的なセクション生成など可能。
- コーディング不要で、多言語対応(日本語を含む10言語)なのも魅力。
- 最適化された軽量設計により、高速な読み込みでUXを向上。
- レスポンシブデザインでどのデバイスでも綺麗な表示を実現。
価格設定
- コミュニティ 無料
1ランディングページ公開
5テーマセクション
- スターター 19ドル/月
- プロフェッショナル 29ドル/月
- 無料体験あり
4. Instant Section & Page Builder

300以上のコンバージョン最適化済みテンプレートを用いて、ページごとの背景色やセクションをすぐに作成可能。
特徴・機能
- 美しいプリセットテンプレートやセクションを組み合わせるだけでページを作成。
- 直感的なドラッグ&ドロップ操作で背景色を含む各種デザインを変更できる。
- Figmaプラグインも提供されており、デザインの自由度が高い。
- ShogunやPageFlyのような有名ビルダーの代替候補としても注目。
価格設定
- Forever 無料
1ページ/1セクション/1ブログポストを公開可
- Starter 39ドル/月
- Pro 99ドル/月
- Business 249ドル/月
5. Canva Page Builder ‑ Canvify

Canvaの豊富なデザイン資源を活用し、背景色やビジュアルをカスタマイズしてShopifyページを構築。
特徴・機能
- Canvaで自由にページをデザインし、そのままShopify上で公開可能。
- 背景色やアニメーションなどCanva独自の機能をフル活用できる。
- コード不要で、SEOにも配慮された設計。
- 新しいアイデアをすぐに形にできるため、デザイン初心者にも人気。
価格設定
- Premium 11.70ドル/月
14日間の無料体験
無制限ページ、無制限ページビュー等をサポート
6. LayoutHub ‑ Easy Page Builder

プロが作った高品質レイアウトを選ぶだけで、ページ背景やセクションを一気に構成。
特徴・機能
- 大量のレイアウトテンプレートから、ワンクリックでデザインを選択。
- 無料プランでも必要な機能はひと通り使える。
- おすすめ製品やレビューアプリとの連携もスムーズ。
- 背景色や見出しなど、セクション単位で柔軟にカスタマイズ。
価格設定
- Freemium 無料
3ページまで
有料レイアウトも利用可(フッターブランディングが表示される)
- Basic 14.99ドル/月
- Pro 29.99ドル/月
- Premium 59.99ドル/月
7. PageFly ランディングページビルダー

コーディング不要で魅力的なストアページを作成し、背景色を含むあらゆるデザインを細部までカスタマイズ可能。
特徴・機能
- ドラッグ&ドロップエディタで自由自在にセクション編集、背景色やフォント設定も簡単。
- 100以上の事前作成テンプレート、さらにCRO(コンバージョン率最適化)対応要素も豊富。
- モバイルレスポンシブ設計に強く、サイト速度にも配慮。
- 24時間365日のライブチャットサポートなど手厚いサポートが魅力。
価格設定
- 無料プラン
1つの公開スロット(1ページor1セクション)
すべての機能搭載
- 従量課金制 24ドル/月
5つの公開スロットから
- 無制限 99ドル/月
無制限スロット
8. Beae Landing Page Builder

A/Bテスト機能をはじめ、ページビルダーとして豊富な機能を搭載。背景色の編集も使いやすい。
特徴・機能
- ランディングページ、商品ページ、コレクションページなど、あらゆるページタイプに対応。
- 背景色や画像、パターンを変えながらA/Bテストを行える。
- クロスセル、カウントダウンタイマーなどCRO要素も充実。
- 主要なレビューアプリやマーケティングアプリとの統合が豊富。
価格設定
- Free 無料
1つの公開スロット
10ドラフトページ
- Pay as you go 19.99ドル/月
10公開スロット~拡張可
- Enterprise 149.99ドル/月
9. Section Store: Theme Sections

気に入ったセクションをテーマエディターに追加してページ背景色を含むデザインをカスタマイズ。
特徴・機能
- テーマエディターのみで操作可能なセクションを多数取り揃え。
- 欲しい機能だけを選んで追加し、設定画面で背景色を指定できる。
- 新しいセクションが毎週追加されるため、トレンドデザインに素早く対応可能。
- Page Builderのような大掛かりな導入ではなく、セクション単位でカスタマイズしたい方に最適。
価格設定
- Free 無料インストール
無料セクションと一部有料セクション(都度買い切り)で利用可能
10. GemPages Landing Page Builder

直感的なビジュアルエディター+AI機能で、背景色からコンバージョン対策要素まで一括管理。
特徴・機能
- 80以上のCRO特化テンプレートやAIによるレイアウト生成機能が特徴。
- コーディングやデザインスキル不要、初心者でも見栄えの良いページが作れる。
- 高速表示を重視した構造で、スマホ訪問者の離脱率を低下。
- 商品ページやコレクションページなど、複数タイプのページに対応。
価格設定
- Free
1つの公開ページ
- Build 29ドル/月
無制限の公開ページやAIレイアウト生成機能300セクションなど
- Optimize 59ドル/月
- Enterprise 199ドル/月
価格比較
ここでは、各アプリの最安プラン(または代表的プラン)を箇条書きで並べてみます。機能範囲や上位プランの有無によって実際の導入費用は変わるので、詳細は公式ページをご確認ください。
- シンプルページごとの背景色|お手軽 BgColor:月額3.99ドル
- Pagetify Landing Page Builder:無料インストールあり(上位プラン9ドル~)
- Zeno AI Landing Page Builder:無料プランあり(上位プラン19ドル~)
- Instant Section & Page Builder:無料プランあり(上位プラン39ドル~)
- Canva Page Builder ‑ Canvify:月額11.70ドル(14日無料体験あり)
- LayoutHub ‑ Easy Page Builder:無料プランあり(上位プラン14.99ドル~)
- PageFly ランディングページビルダー:無料プランあり(上位プラン24ドル~)
- Beae Landing Page Builder:無料プランあり(上位プラン19.99ドル~)
- Section Store: Theme Sections:無料インストール(有料セクションは買い切り)
- GemPages Landing Page Builder:無料プランあり(上位プラン29ドル~)
Shopify アプリの日本語サポート
日本語対応のサポートがあるかどうかは、問い合わせのしやすさやトラブルシューティングのしやすさに直結します。以下は簡単に日本語対応状況をまとめたものです。
- シンプルページごとの背景色|お手軽 BgColor:日本語対応あり
- Pagetify Landing Page Builder:英語のみ
- Zeno AI Landing Page Builder:日本語含む多言語対応
- Instant Section & Page Builder:英語のみ
- Canva Page Builder ‑ Canvify:英語のみ
- LayoutHub ‑ Easy Page Builder:英語のみ
- PageFly ランディングページビルダー:日本語含む多言語対応
- Beae Landing Page Builder:英語のみ
- Section Store: Theme Sections:英語のみ
- GemPages Landing Page Builder:英語のみ
使いやすさ
操作画面が日本語に完全対応しているか、もしくは初心者でも扱いやすいUIを備えているかは大きなポイントです。特に日本語サポートが手厚いのは「シンプルページごとの背景色|お手軽 BgColor」と「PageFly ランディングページビルダー」、「Zeno AI Landing Page Builder」です。
日本語のドキュメントやサポートがあると、テーマによっては発生する細かなトラブルにも柔軟に対応しやすくなります。
終わりに
今回は、Shopifyでページごとの背景色を設定するためのおすすめアプリ10選をご紹介しました。
いずれのアプリもコードの知識がなくても、管理画面で簡単に背景色を切り替えられるため、ストア運営者の作業効率を大幅にアップしてくれます。
- ブランドイメージを際立たせる
- セールやシーズンイベントで差別化する
- ページごとの構成に合わせてデザインを最適化する
こうしたニーズがある方は、ぜひ一度試してみてください。シンプルに背景色を変えるだけでも、ストアの雰囲気やデザイン性がぐっと高まるはずです。
以上、「Shopifyでページごとの背景色アプリおすすめ10選」でした。ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました!