2021/09/30

デザインを作る時に使える考え方。(擬人化力, 連想力, 翻訳機)

@ 酒井悠宇

昨日に引き続き「なるほどデザイン」という本をよんで、おもしろーって思った考え方をメモっていきます。

擬人化力

"あの人らしいね" という言葉は、人間だけではなくデザインに対しても言えること。いいデザインには人格みたいなものがあり、だからこそ心に残るのだと思います。世の中のデザインを人に喩えまくるという「勝手に擬人化遊び」はとてもおすすめ。生き生きしたデザインをするヒントが見つかりますよ。

「書体」を「声色」に例えてみる

おなじ「おはよう」という挨拶でも、満面の笑顔と弾んだ声で言われるのと、にこりともせず低い声で言われるのとでは、含まれるメッセージはまるで変わってくる。書体と文字の大きさを変えただけで、同じ言葉でもそれぞれ違う声色で聞こえてきます。

「組み」を「話し方」に例えてみる

「字間と行間」は"話すスピード"。空ければのんびりゆっくり、詰めれば早口な印象になりやすい。「行の長さ」は"話すリズム"。長いと重厚感ある落ち着いた感じ。短いと視線の折り返しが多くなるため、軽快&テキパキした印象に。

「配置」を「人々」に例えてみる

真っ白な紙の上に文字や写真を並べていくと、そこに「空間」や「奥行き」が生まれていきます。人が立つ姿からも人感が伝わるように、要素の置き方や並び方からキャラクターがわかる。同じ写真や文字であっても、配置によって受ける印象が変わります。

「あしらい」を「女性」に例えてみる

人は見た目が9割と言いますが、初めて出会った女性でも、服装や持ち物、髪型やメイクで、その人のスタイルを感じ取れるもの。書体・色・ライン・アイコン・デクスチャなどを使って、服を選び化粧をするように、デザインもスタイリングしよう。

「色」を「年代」に例えてみる

淡い/明るい色からは若々しさを、渋い/暗い色には歳を重ねた風格を感じる。多少個人差はあっても、色には一定の共通イメージがあります。ここでの「年代」は「年齢」だけでなく、カルチャーから生まれた「その時代らしさ」でもあります。


連想力

デザインに必要なカタチ・書体・色・質感などのいろいろな要素は、デザイナーが自分で決めるよりも、伝えたい内容やテーマから、「自然に導かれていく」「勝手に決まっていく」のが理想。その方がより直感的で、内容に寄り添った、人に伝わりやすいデザインにすることができるからです。


1. 言葉の連想。
コンセプトから連想される言葉やモチーフ名をたくさん書き出してみる。
2.イメージの連想。
写真を眺めたり、場所に行ったり、記憶を思い出したりして、イメージに浸る。
3.ヒントを引き出す。
実際にデザインに取り入れられそうな色やテクスチャ、カタチなどを引き出す。

翻訳機

コミュニケーションの方法には、大きく分けて2種類あると言われています。1つ目は、会話する・文章で伝えるなどの「言葉を使った」言語コミュニケーション。2つ目は顔の表情・視線・身振り・声のトーンなど、「言葉以外を使った」非言語コミュニケーションです。例えば、ある町の風景の美しさを伝えたい時。言葉を尽くして文章で語り下ろすのか、美しさがわかる写真1枚だけをポンと置いておくのか、同じ伝えたいことに対して、言語/非言語のどちらを選ぶかで大きく意味合いが変わってきます。それぞれ得意不得意があり、どちらか一方が優れているというわけではない。翻訳機を使いこなして、言語と非言語の行き来ができるようになりましょう。


1. 要素を並べてみる。
要素を全て並べてフカンしてみる。翻訳できそうなポイントを見つける。
2.非言語に翻訳。
同じ内容でも表現を変えた方が良いところは非言語に翻訳をかける。
3.バランスを調整。
言語と非言語の適切なバランスは、デザインの目次次第で調整していく。

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いろんな使えそうな考え方が学べました〜!
最後までごらんいただきありがとうございました!

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