2024/08/31

Shopifyで購入制限（個数制限）をする方法｜数量限定販売のメリットとおすすめアプリ3選

@ 信条刃

はじめに

今回は、Shopify で購入制限（個数制限）をするメリットやおすすめの購入制限アプリについて調べてみました。

EC の世界では、効果的な在庫管理と販売戦略が成功の鍵となります。その中で、商品の購入個数を制限することは、多くの Shopify ストア運営者にとって重要な選択肢となっています。本記事では、Shopify での購入制限（個数制限）のメリットや注意点などを詳しく解説した上で、おすすめの購入制限アプリ 3 選をご紹介します。

それでは、頑張っていきましょう。

今回は、以下の記事を参考にしています。

購入制限（個数制限）とは？

購入制限とは、1 回の注文や 1 人の顧客が購入できる特定商品の数量に上限を設けることで、個数制限や数量限定販売とも呼ばれます。この制限は、一定期間内の購入数や、アカウントごとの累計購入数に適用することもあります。
例えば：

1 回の注文で最大 5 個まで
1 人の顧客につき、lifetime（生涯）で最大 10 個まで
1 日あたり 1 人 3 個まで

このような制限を設けることで、在庫管理や販売戦略に様々な利点をもたらすことができます。

購入制限（個数制限）をするメリット

次に、購入制限を実施することで得られるメリットを見ていきましょう。
EC サイトで購入制限を行うことで、以下のようなメリットが得られます。

1. 在庫管理の最適化

特定の商品が一度に大量購入されることを防ぎ、在庫切れのリスクを軽減します。
長期的な在庫計画を立てやすくなります。

2. 公平な販売機会の提供

人気商品や限定商品を、より多くの顧客に提供できます。
転売目的の大量購入を防止し、一般の顧客を保護します。

3.需要と希少性の創出

「1 人 1 個まで」などの制限により、商品の希少性を高め、需要を喚起します。
FOMO（Fear of Missing Out：取り残されることへの恐れ）効果を生み出し、購買意欲を刺激します。

4. マーケティング戦略の強化

セール商品や新製品の購入数を制限することで、プロモーション効果を最大化できます。
「限定数量」というマーケティングメッセージを強化できます。

5. 顧客体験の向上

在庫切れによる顧客の不満を減らし、より多くの顧客に購入機会を提供できます。
公平な販売方法により、ブランドへの信頼を高めることができます。

購入制限（個数制限）をする上で気を付けるポイント

以上のように、多くのメリットが期待できる購入制限ですが、実施する上で気を付けるべきポイントがいくつか存在します。
それぞれ確認していきましょう。

1. 明確な情報提供

購入制限がある場合は、商品ページに明確に表示してください。
制限に達した場合のエラーメッセージを分かりやすく設定してください。

2. 柔軟性の確保

状況に応じて制限を変更できるよう、柔軟なシステムを構築してください。
特別な顧客や状況に対応できるよう、例外処理を考慮するのも良いでしょう。

3. 顧客フィードバックの収集

購入制限に対する顧客の反応を注意深く観察し、必要に応じて調整してください。
カスタマーサポートチームと連携し、顧客からの質問や懸念に適切に対応してください。

4. ビジネス目標との整合性

購入制限が全体的な売上目標や在庫回転率にネガティブな影響を与えないよう注意してください。
制限を設ける理由と、それがビジネスにもたらす価値を明確に理解しておくことが重要です。

Shopify ストアで購入制限（個数制限）を実現する方法

ここまでの内容で、EC サイトにおける購入制限について十分ご理解いただけたかと思います。
ここからは、実際に Shopify ストアで購入制限を実現する方法について考えていきましょう。

Shopify ストアで購入制限（個数制限）を実施するには以下の方法が考えられます。

テーマのコードを編集する
- Liquid の知識がある場合、テーマのコードを編集することで簡易的な購入制限を実現できます。
- Shopify のテーマエディタを使用して、カスタムコードを追加します。
Shopify アプリを利用する
- Shopify アプリを利用することで、簡単に購入制限を実現することが可能です。
- シンプルで使い勝手の良いアプリを選択することで、スムーズに購入制限を実施できます。

一つ目のコードを編集する方法は、お金がかからない反面、Liquid や HTML などの専門知識が必要なため、実現までに時間がかかったり、簡易的な制限しかかけられないため、顧客に制限を回避される危険性があります。

もう一つの、Shopify アプリを利用する方法ではコードの知識は一切必要なく、簡単に本格的な購入制限を実現することが可能です。

以上のことから、アプリを使って購入制限を実施することをおすすめします。

Shopify で簡単に購入制限（個数制限）を実現できるおすすめアプリ 3 選

ここからは、おすすめの購入制限アプリを紹介していきます。これらのアプリを利用することで、簡単に Shopify ストアで購入制限を実現することができます。

今回ご紹介する購入制限アプリは以下の 3 つです。

シンプル購入制限｜お手軽注文制限
Order Limits ‑ MinMaxify
OC Quantity Breaks Order Limit

それでは、それぞれのアプリの特徴を紹介していきます。

シンプル購入制限｜お手軽注文制限

最初にご紹介するのは日本製の購入制限アプリ「シンプル購入制限｜お手軽注文制限」です。

以下が、Shopify 公式のアプリストアになります。

シンプル購入制限｜お手軽注文制限

「シンプル購入制限｜お手軽注文制限」の機能と特徴

「シンプル購入制限｜お手軽注文制限」は、簡単な操作で商品ごとの購入制限（個数制限）が実現できる日本製のアプリです。Cart and Checkout Validation API を利用しているため従来のアプリに比べて堅牢な注文制限を実現しているのが特徴です。日本製のシンプルなアプリで、簡単に購入制限を実施できるおすすめのアプリです。

それでは、アプリの特徴をみていきましょう。

商品ごとに、購入数の下限・上限を設定可能！

「シンプル購入制限｜お手軽注文制限」では、商品ごとに購入数の下限と上限を設定できるため、より柔軟な購入数制限を実施できます。

商品ごとに、購入数の下限・上限を設定可能！

商品ページでエラーメッセージを表示可能！

顧客がその商品の下限または上限を超えた数量を選択した状態でカートに追加しようとした場合、カートへの追加はできず、エラーメッセージを表示できます。

商品ページでエラーメッセージを表示可能！

カートページでエラーメッセージを表示可能！

また、カートページで数量変更した際も、上限・下限を超えた場合、エラーメッセージを表示した上で、数量を自動で修正します。

カートページでエラーメッセージを表示可能！

Cart and Checkout Validation API に対応済み！

こちらのアプリは、Cart and Checkout Validation API に対応しているため、従来のアプリでは対応できない購入制限にも対応しており、より確実な購入数制限を実施できます。

Cart and Checkout Validation API に対応済み！

有効・無効をワンクリックで設定可能！

購入数制限の有効・無効をワンクリックで変更できます。

有効・無効をワンクリックで設定可能！

7 日間の無料期間が設定されているので、気になる方は以下のリンクからインストールしてみてください。

シンプル購入制限｜お手軽注文制限

Order Limits ‑ MinMaxify

次にご紹介するのは海外製の購入制限アプリ「Order Limits ‑ MinMaxify」です。

以下が、Shopify 公式のアプリストアになります。

Order Limits ‑ MinMaxify

「Order Limits ‑ MinMaxify」の機能と特徴

「Order Limits ‑ MinMaxify」は、海外製の購入制限アプリで、設定項目が多く、細かな購入制限が可能です。商品やコレクション単位の購入制限はもちろん、商品タグでの購入制限ができるため、大量の商品を扱う場合に適しています。一方で、日本語に対応していないことと設定項目の多さからアプリの操作が難しく、お手軽に購入制限を実施したいという方にはあまりお勧めできません。

顧客タグによる制限や、重量による制限が可能
注文の最低価格や最高価格、注文全体の製品個数による制限が可能

7 日間の無料期間が設定されているので、気になる方は以下のリンクからインストールしてみてください。

Order Limits ‑ MinMaxify

OC Quantity Breaks Order Limit

最後にご紹介するのは海外製の購入制限アプリ「OC Quantity Breaks Order Limit」です。

以下が、Shopify 公式のアプリストアになります。

OC Quantity Breaks Order Limit

「OC Quantity Breaks Order Limit」の機能と特徴

「OC Quantity Breaks Order Limit」は、海外製の購入制限アプリで、購入数量の制限だけでなく、数量割引や、セット販売など、多くの機能が盛り込まれています。また、購入制限や数量割引などの基本的な機能は無料のプランから利用できるのも大きな強みです。一方で、「Order Limits ‑ MinMaxify」と同じく、海外製アプリであるため、日本語に対応しておらず、機能が多いため、簡単に購入制限を実施したい方には合わない可能性があります。