
Shopify で商品やブランドメッセージを効果的にアピールするうえで、画像ギャラリーは非常に強力です。
トップページで世界観を見せたり、コレクションの回遊を促したり、ルックブックで「Shop the Look」を作って客単価を上げたりと、使い道はたくさんあります。
今回は、Shopify ストアに画像ギャラリーを追加できるアプリを 10 個厳選し、それぞれの特徴・機能・価格をわかりやすくまとめます。あわせて、アプリを使わずにテーマ側で実装する「コーディングによる実装例」も必ず入れています。
この記事は以下の記事を参考にしています。
画像ギャラリーは、複数の写真(場合によっては動画)を、グリッド・マソンリー・カルーセル・スライダーなどのレイアウトでまとめて表示する仕組みです。
単に写真を並べるだけでなく、次のような「売るための機能」に進化しているのが最近の Shopify アプリの特徴です。
画像ギャラリー機能の導入により得られる利点について解説します。
EC は写真が命です。ギャラリーは商品単体写真だけでなく、使用シーン・素材感・サイズ感などをまとめて見せられるので、購入前の不安を減らせます。
「写真 → すぐ購入導線」までが短いほど、購入されやすくなります。特に、画像内タグ付け(Shop the Look)や関連商品のまとめ表示は強力です。
ルックブックでコーディネート提案をすると、「セットで買う」流れが自然に作れます。平均注文額(AOV)改善に直結しやすい施策です。
テキストだけでは伝わりにくい“空気感”を、写真の連続で表現できます。特にアパレル、インテリア、コスメ、雑貨などのストアで効果が出やすいです。
最近のギャラリーアプリはモバイルファースト設計のものが多く、スマホでも見やすいレイアウトや軽量化(Lazy Load 等)に対応しています。
alt タグや画像最適化が整うと、検索からの流入やページ評価の改善が期待できます。読み込みが遅いストアは離脱が増えやすいので、速度面も重要です。
UGC(ユーザー投稿)ギャラリーは、写真レビュー以上に「自分も使えそう」というイメージを作ります。ソーシャルプルーフとして強いです。
写真を見て回れる体験を作ると、ページ滞在時間が増えやすく、コレクションや商品ページへの回遊も促進できます。
画像ギャラリーアプリを選択する際には、「見た目」だけでなく「売る導線」と「運用のしやすさ」を基準にするのが重要です。以下の観点で比較すると失敗しにくいです。
特に「ルックブックをやりたいのか」「ただ綺麗に並べたいのか」「UGC を集めたいのか」で、選ぶべきアプリが変わります。この記事では用途別に迷いにくいよう、各アプリの強みが伝わる形で整理します。
「アプリを入れる前に、まずはテーマ側でシンプルに実装したい」という方向けに、Shopify テーマ(オンラインストア 2.0)で動く ギャラリーセクションのサンプルを載せます。
ポイントは次の通りです。
sections に新規で simple-image-gallery.liquid を作成{%- comment -%}
Simple Image Gallery Section (OS 2.0)
画像をブロックで追加し、クリックで拡大表示できるギャラリーセクション
{%- endcomment -%}
<section
class="sg"
data-sg
style="
--sg-cols-desktop: {{ section.settings.columns_desktop }};
--sg-cols-mobile: {{ section.settings.columns_mobile }};
--sg-gap: {{ section.settings.gap }}px;
"
>
{%- if section.settings.heading != blank -%}
<header class="sg__header page-width">
<h2 class="sg__title">{{ section.settings.heading | escape }}</h2>
{%- if section.settings.description != blank -%}
<p class="sg__desc">{{ section.settings.description | escape }}</p>
{%- endif -%}
</header>
{%- endif -%}
<div class="sg__grid page-width" role="list">
{%- for block in section.blocks -%}
{%- assign img = block.settings.image -%}
<div class="sg__item" role="listitem" {{ block.shopify_attributes }}>
{%- if img != blank -%}
{%- assign full_url = img | image_url: width: 2400 -%}
<button
type="button"
class="sg__button"
data-sg-open
data-full="{{ full_url }}"
data-alt="{{ block.settings.alt_text | escape }}"
aria-label="画像を拡大表示"
>
{{ img | image_url: width: 1400 | image_tag: loading: 'lazy', class: 'sg__img', alt: block.settings.alt_text }}
{%- if section.settings.show_caption and block.settings.caption != blank -%}
<span class="sg__caption">{{ block.settings.caption | escape }}</span>
{%- endif -%}
</button>
{%- else -%}
<div class="sg__placeholder">画像を選択してください</div>
{%- endif -%}
</div>
{%- endfor -%}
</div>
<div class="sg__modal" data-sg-modal aria-hidden="true">
<div class="sg__overlay" data-sg-close></div>
<div class="sg__dialog" role="dialog" aria-modal="true" aria-label="画像拡大表示">
<button type="button" class="sg__close" data-sg-close aria-label="閉じる">×</button>
<img class="sg__modal-img" data-sg-modal-img alt="">
</div>
</div>
</section>
<style>
.sg { padding: 32px 0; }
.sg__header { margin-bottom: 16px; }
.sg__title { margin: 0 0 8px; }
.sg__desc { margin: 0; opacity: 0.8; }
.sg__grid {
display: grid;
gap: var(--sg-gap);
grid-template-columns: repeat(var(--sg-cols-desktop), minmax(0, 1fr));
}
.sg__button {
width: 100%;
border: 0;
padding: 0;
background: transparent;
cursor: zoom-in;
text-align: left;
display: block;
position: relative;
}
.sg__img {
width: 100%;
height: auto;
display: block;
border-radius: 10px;
}
.sg__caption {
display: block;
margin-top: 8px;
font-size: 0.92em;
opacity: 0.85;
}
.sg__placeholder {
border: 1px dashed rgba(0,0,0,0.25);
border-radius: 10px;
padding: 24px;
text-align: center;
opacity: 0.7;
}
.sg__modal {
position: fixed;
inset: 0;
display: none;
align-items: center;
justify-content: center;
z-index: 9999;
}
.sg__modal.is-open { display: flex; }
.sg__overlay {
position: absolute;
inset: 0;
background: rgba(0,0,0,0.65);
}
.sg__dialog {
position: relative;
max-width: min(1000px, 92vw);
max-height: 88vh;
z-index: 1;
background: #fff;
border-radius: 12px;
padding: 12px;
overflow: hidden;
}
.sg__modal-img {
display: block;
max-width: 100%;
max-height: calc(88vh - 48px);
height: auto;
width: auto;
margin: 24px auto 0;
}
.sg__close {
position: absolute;
top: 8px;
right: 10px;
border: 0;
background: transparent;
font-size: 28px;
line-height: 1;
cursor: pointer;
}
@media (max-width: 749px) {
.sg__grid {
grid-template-columns: repeat(var(--sg-cols-mobile), minmax(0, 1fr));
}
}
</style>
<script>
(function () {
var root = document.querySelector('[data-sg]');
if (!root) return;
var modal = root.querySelector('[data-sg-modal]');
var modalImg = root.querySelector('[data-sg-modal-img]');
var openers = root.querySelectorAll('[data-sg-open]');
var closers = root.querySelectorAll('[data-sg-close]');
function openModal(src, alt) {
modalImg.src = src;
modalImg.alt = alt || '';
modal.classList.add('is-open');
modal.setAttribute('aria-hidden', 'false');
document.documentElement.style.overflow = 'hidden';
}
function closeModal() {
modal.classList.remove('is-open');
modal.setAttribute('aria-hidden', 'true');
modalImg.src = '';
document.documentElement.style.overflow = '';
}
openers.forEach(function (btn) {
btn.addEventListener('click', function () {
var src = btn.getAttribute('data-full');
var alt = btn.getAttribute('data-alt');
openModal(src, alt);
});
});
closers.forEach(function (el) {
el.addEventListener('click', closeModal);
});
document.addEventListener('keydown', function (e) {
if (e.key === 'Escape' && modal.classList.contains('is-open')) {
closeModal();
}
});
})();
</script>
{% schema %}
{
"name": "シンプル画像ギャラリー",
"settings": [
{
"type": "text",
"id": "heading",
"label": "見出し",
"default": "Gallery"
},
{
"type": "text",
"id": "description",
"label": "説明",
"default": "商品やブランドの世界観を写真で伝えましょう。"
},
{
"type": "range",
"id": "columns_desktop",
"label": "PCの列数",
"min": 2,
"max": 6,
"step": 1,
"default": 4
},
{
"type": "range",
"id": "columns_mobile",
"label": "スマホの列数",
"min": 1,
"max": 3,
"step": 1,
"default": 2
},
{
"type": "range",
"id": "gap",
"label": "余白(px)",
"min": 6,
"max": 32,
"step": 2,
"default": 12
},
{
"type": "checkbox",
"id": "show_caption",
"label": "キャプションを表示する",
"default": true
}
],
"blocks": [
{
"type": "image",
"name": "画像",
"settings": [
{ "type": "image_picker", "id": "image", "label": "画像" },
{ "type": "text", "id": "alt_text", "label": "代替テキスト(alt)", "default": "gallery image" },
{ "type": "text", "id": "caption", "label": "キャプション", "default": "" }
]
}
],
"presets": [
{ "name": "シンプル画像ギャラリー" }
]
}
{% endschema %}
この実装は「軽めのギャラリー」を素早く作るのに向いています。
一方で、ルックブックのピン打ち、動画、UGC、分析、インポートなどをやりたい場合は、これから紹介するアプリのほうが運用効率と成果が出やすいです。
ここから、画像ギャラリー系アプリを 10 個紹介します。
用途が被るものもありますが、「どれが強いか」が違うので、ストアの目的に合わせて選ぶのがポイントです。

ノーコードで“デザイン性の高いグリッドギャラリー”を任意ページに追加できる、日本語対応のシンプル系アプリ。
「まずは綺麗な画像ギャラリーを置きたい」というストアに相性が良いアプリです。ホーム、商品、コレクションなど、必要な場所へセクション感覚で配置でき、見た目を整えながらも運用の手間を抑えられます。
レイアウトや画像比率を選べるので、ストアデザインに“自然に溶け込む”ギャラリーを作りやすいのがポイントです。特に、ビジュアルでブランドを語りたいストアにおすすめです。
評価は現時点でレビューがまだ無い状態なので、まずは無料体験でストアに合うかを確認する運用がおすすめです。

ルックブック、ショッパブルギャラリー、カルーセルなど“売るためのギャラリー”を一気に作れる定番アプリ。
Lookfy は、画像ギャラリーに複数商品をタグ付けして、購入導線を最短にできるのが強みです。
「Shop The Look」で客単価(AOV)を上げたいアパレルやライフスタイル系ストアでは、まず候補に入れたいタイプです。
一括アップロードや配置調整も強く、運用面でも時間短縮につながります。

画像・動画・YouTube・Instagram を“テンプレ豊富に”組み合わせ、見栄えのするギャラリーを高速で作れる万能系。
Essential は、テンプレートやスキンの種類が多く、見た目の完成度を短時間で上げやすいのが魅力です。
さらに、Lookbook のホットスポット(商品タグ付け)や YouTube ショート、Vimeo など動画も扱えるため、画像だけでなく動画を使ったストーリー訴求にも向いています。
日本語 UI は未対応なので、英語での運用に抵抗がなければ強力です。

“ピンで商品を差し込むルックブック”を手軽に作りたいなら有力。見せ方の自由度が高いアプリ。
Nitro は、ルックブックに商品・画像・テキスト・リンクなどをピン留めして、回遊と購買を促す設計が特徴です。
配置場所も自由で、任意ページの任意位置に置けるため、トップの世界観演出から商品詳細の補助まで幅広く使えます。

画像ギャラリー、ルックブック、スライダー、動画まで幅広く対応。テンプレ活用で“とにかく早く”見栄えを作りたい方向け。
GA Image Gallery は、写真を中心に「見せる」用途を広くカバーしつつ、キャプションやスタイル調整でブランド感を整えられます。
販売を目的にするだけでなく、イベント写真や記事のビジュアル補強にも使えるタイプです。
注文数に応じたプランなので、立ち上げ期と成長期でコスト感が変わる点は事前に確認しておきたいところです。

画像と動画のギャラリーを“軽めの価格”から始めたい人向け。ポップアップ拡大や alt タグなど基本を押さえています。
Enorm は、画像/動画ギャラリーを作り、ポップアップで拡大表示できる王道の体験を提供します。
タイトルやリンク、キャプション、SEO 向け alt タグも使えるので、シンプルに整ったギャラリーが作れます。

UGC を集めて“信頼”と“購入の後押し”を作るならこれ。投稿→審査→商品ページ表示まで設計されています。
Uploadify は、顧客が写真や動画をアップロードし、それをギャラリーとして見せる UGC 特化型です。
さらに、投稿に商品タグを付けられたり、商品ページに関連投稿を自動表示できたりと、購入導線と相性が良い設計です。

レイアウト自由度が高く、モバイル最適化も強い。ホットスポットで“ショッパブル化”もできる万能ギャラリー。
XO Gallery は、グリッド、マソンリー、ジャスティファイド、カルーセル、スライダーなど、レイアウトが非常に豊富です。
さらに、写真をデバイス別に調整しやすく、モバイルファーストで設計されている点も安心材料です。

表示速度・最適化・保護(透かし、右クリック防止)まで込みで、“高速で美しいギャラリー”を作りたい人向け。
Robin PRO は「速い・綺麗・売れる」を強く意識した設計で、Lazy Load や最適化、CDN 配信などパフォーマンス面が魅力です。
また、透かしや右クリック防止など、画像を守りたいブランドにも向きます。

「バリエーション画像の見せ方」を最適化したいならこれ。スウォッチと“バリアント画像ギャラリー”が強い。
NS Color Swatch は、一般的な「世界観ギャラリー」というより、商品ページ/コレクションページで バリエーション画像を正しく見せて売る ためのアプリです。
カラーごとに画像を切り替えたり、スウォッチをクリックで選べたり、関連商品をまとめて 1 つの商品として見せる(Combined listing)など、カタログ型ストアとも相性が良いです。
画像ギャラリーの基本機能を利用しやすい「入り口価格」を比較します(無料プランの有無、最安の有料プランなど)。
「まずは試したい」なら無料プランがあるアプリが有利です。
一方で、画像枚数やギャラリー数の制限がボトルネックになることも多いので、将来の運用枚数をざっくり想定しておくと失敗しにくいです。
ここでは、少なくとも アプリの言語として日本語が用意されているか(管理画面が日本語表示できるか) という観点で整理します。
日本語対応あり
日本語対応なし(英語運用が基本)
英語 UI でも運用できるチームなら問題ありませんが、導入・初期設定・不具合時のやり取りまで考えると、日本語 UI は地味に効いてきます。
画像ギャラリーアプリで「迷ったらこれ」を用途別にまとめると、次のイメージです。
とにかく簡単に、ストアに馴染むギャラリーを置きたい
シンプル画像ギャラリー|お手軽フォトグリッド(日本語対応で始めやすい)
ルックブックで客単価を上げたい(Shop the Look をやりたい)
Lookfyギャラリー、XO Gallery、Nitro Lookbook(タグ付け導線が強い)
テンプレ活用で見栄えを最短で作りたい(画像+動画もやりたい)
Essential グリッド ギャラリー
速度と保護(透かし等)まで重視したい
Photo Gallery | Robin PRO
UGC を集めて信頼で売りたい(投稿を回したい)
Uploadify ‑ Customer Gallery
バリエーション画像の見せ方を改善したい(色ごとの画像、スウォッチ)
NS Color Swatch Variant Images
今回は、Shopify の画像ギャラリーアプリ 10 選をご紹介しました。
画像ギャラリーは「写真を並べるだけ」の機能ではなく、導線を作って売上に繋げるためのマーケティング装置にもなります。
ストアのフェーズや目的に合うアプリを選び、適切な場所に配置して運用することで、世界観と売上を同時に伸ばしやすくなります。
どれを入れるか迷っている場合は、まず次の 2 つから決めるのがおすすめです。
ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました。