前回は、Shopify パートナーとしてオンラインストアを構築するために必要なことを学びました。
前回の記事はこちら
今回から、実際にオンラインストアの構築にとりかかります。
まずは、商品の登録をしていきます。商品の登録方法は、2 種類あります。
1 つは、手動で商品情報を入力する方法で、もう 1 つは、商品の情報が入っている CSV ファイルをインポートする方法です。
今回のステップでは、どちらの方法も解説しています。
以下の記事を参考にしています。こちらの記事も合わせて読むと、より理解が深まるかと思います。
デモサイトを構築する際に使用する商品画像や CSV ファイルのダウンロードをしてない方はこちらからダウロードしてください。
【Shopify マスターへの道】商品画像・CSV ファイルのダウンロード
商品を登録する前に、登録する商品の種類や関係について理解しましょう。
今回構築するデモストアはアクセサリーショップです。商品登録する際に商品をどのようカテゴライズしていくかは非常に大事なので登録する商品の全体像を把握しておきます。
登録する商品の関係性は以下のようになっています。
デモサイトでは、イヤリング・ネックレス・ブレスレットを販売します。各商品の数はそれぞれ 3、4 個です。イヤリング A にはさらにタイプ別にバリエーションを持たせます。
商品をある共通の条件でまとめたものを「コレクション」と言います。今回は、商品の種類で分けたコレクションと、開店セールとして割引価格で販売している商品のコレクションの合計 4 つを作成します。コレクションの作成方法は、次回詳しく説明していきます。
今回登録する商品は、このようにカテゴライズされることを意識しておきましょう。
では、商品登録をしていきましょう!
まずは、商品を手動で登録していきます。今回は、イヤリング A を登録してみましょう。
ストアの管理画面にログインします。左側メニューの「商品管理」をクリックします。
次のような画面になりますので、画面中央の「商品を追加」をクリックします。
このような画面が表示されますので商品情報を順番に入力していきます。
「タイトル」には商品名を、「説明」には商品の説明を入力します。
「説明」の部分には、商品の説明を入力します。一般的に商品の説明や配送方法、送料についてなどの情報を記述します。今回、説明の部分にはダミーテキストを使っています。
次に商品画像を追加します。
「メディア」の中にある「新規アップロード」をクリックします。自分のパソコンのファイルを選択するウィンドウが出てくるので画像(Earring_A1.jpg)を選択します。
ファイルは、ドラッグ&ドロップでも追加することができます。
続けてメディアを追加する時は、次の画像のようにメディアを追加するをクリックします。画像は(Earring_A2.jpg)を使用してください。
画像の並び順を編集したい場合は、画像にカーソルを合わせてドラッグ&ドロップしてください。
追加した画像を削除したい場合は、左上のチェックボックスにチェックを入れて、「ファイルを削除」をクリックします。
メディアの追加では、画像以外に動画も追加することができます。mp4 の動画ファイルなどは画像と同じように設定が可能です。
また、「URL から追加」をクリックすると、追加したい画像や動画の URL を入力するためのポップアップが表示されます。ポップアップの「画像、YouTube、または Vimeo の URL」に YouTube や Vimeo の URL を設定すると動画を埋め込むことができます。
「ステータス」の項目で、商品のステータスを設定できます。
「公開中」に設定すると、ストアで商品が購入できる状態になります。「下書き」を選択すると、ストアに表示されず管理画面だけに表示されます。ストアに公開したいので、「公開中」を選択します。
「公開する」の項目で、商品を公開する「販売チャネル」と「マーケット」を選択することができます。
「販売チャネル」では、商品をどのチャネルで販売するかを選択できます。オンライン限定商品や店舗限定商品といった商品を販売する際に詳細な設定が必要です。「マーケット」では、商品をどのマーケットで販売するかを選択できます。日本限定商品や海外限定商品といった商品を販売する際に詳細な設定が必要です。
今回はオンラインストア上での販売を想定しているので、「販売チャネル」で「オンラインストア」が表示されていれば OK です。販売チャネルやマーケットを編集したい場合は、右上の 3 点アイコンから編集が可能です。
「商品整理」の項目で、商品のカテゴリーやコレクション、タグなどを設定することができます。
「商品カテゴリー」の項目では、商品のカテゴリを設定することができます。
最近だと、商品情報や画像を登録すると自動でカテゴリをサジェストしてくれることもあります。今回の場合だと「ピアス・イヤリング」がサジェストされています。今回はカテゴリとして「ピアス・イヤリング」で問題ないので、チェックマークをクリックして、商品カテゴリーを設定します。
「商品タイプ」には、その商品のタイプを入力します。商品タイプを用いてコレクションを分けることができます。今回は、「イヤリング」と入力しておきましょう。
「販売元」では、その商品を販売している事業者を選択します。今回は「A 社」の商品を取り扱っているという設定にします。
「コレクション」の項目では、手動でコレクションに商品を追加することができます。
基本的には、商品タイプやタグの情報を使って自動的にコレクションを作成するので、あまり使わない機能だと思います。
例外的にコレクションに追加したい商品があった場合などに使うことになるでしょう。ですが、原則、商品管理が大変になるので使わないようにするのがベターです。
「タグ」では、商品に関連のあるタグをつけることができます。
タグをつけることで、自動でコレクションへの追加ができたり、ストアの検索で絞り込んだりすることができます。
今回は、「イヤリング」としておきましょう。
次は、商品の価格設定です。売価や定価などの設定を行うことができます。
「価格」では、商品の売価を設定できます。「価格」に入力した値段は、ストアの商品欄に実際に表示される金額です。価格は、デフォルトだと税抜き価格になっています。そのため、チェックアウト時に税は加算されます。
日本での販売の場合、基本的に税込表示すべきなので、別途設定画面から税表示を変更する必要があります。また、入力欄のすぐ下に「商品価格に税を適用する」というチェックボックスがありますが、これは税込/税抜表示とは全く関係なく、そもそもその商品が課税対象かどうかという選択項目なので、チェックを外さないようにしてください。
「割引前価格」は、セール商品を販売したいときに使用します。割引額(¥ 〇〇)や割引率(〇〇%)がサイトには自動で表示されます。今回は空欄で大丈夫です。
「商品価格に税を適用する」にチェックがついていない場合は、チェックアウト時にも税が加算されません。しっかりチェックがついていることを確認しましょう。
「商品 1 点あたりの費用」には、商品の原価や仕入れ値などを入力します。これを入力すると、「利益」や「マージン」が自動で計算されます。また、ストア分析の機能で Shopify が自動で利益率などの分析を行ってくれます。原価などがわかっている場合には入力しましょう。
商品の在庫管理に関する設定を行っていきます。
「在庫を追跡する」にチェックが入っている場合に、詳細な在庫設定が可能になります。今回は在庫を設定したいのでチェックをつけます。
「数量」では、商品の在庫数を設定することができます。入力欄の右側にある矢印ボタンもしくは直接入力します。在庫数には、1 個以上の好きな数を設定してください。
また、数量は在庫があるロケーション(店舗や倉庫)ごとに設定が可能です。
「在庫切れの時でも販売を続ける」にチェックを入れると、商品在庫がなくなった場合も注文を受け付けます。
今回は、チェックを外しておきます。
「この商品には SKU またはバーコードがあります」にチェックを入れると、SKU や バーコードの設定が可能です。
まず、SKU について説明します。
SKU とは「Stock Keeping Unit」の略で、受注、発注、在庫管理を行う際の最小の管理単位のことです。SKU を設定しておくことで同じ商品でもサイズや色違いのものを区別することが可能になります。
例えば、T シャツを売る場合、同じ形のものでも色やサイズの違いがあると思います。以下のように、同じ形で、赤色と青色があり、それぞれ SML サイズがある商品を考えます。この場合、「赤の S サイズ」や「青の L サイズ」といったように 6 種類に分けることができます。このように、それ以上分けられない最小単位に SKU を設定します。
SKU の付け方に決まりはありませんが、商品点数が増えても在庫管理がしやすくなるように設定するようにします。以下に、SKU の設定例を挙げています。なるべく視覚的にわかりやすいものがいいでしょう。
SKU を設定することで、在庫管理に影響することなく商品名を変更することができる、スプレッドシートでの管理がしやすいというようなメリットがあります。
「SKU」に、商品の SKU を設定します。
今回は、SKU は「E-WH-001」のように設定します。(E = Earring, WH = White, 001 = タイプ)
「バーコード」の項目には、バーコードの種類を入力します。これは、実店舗がありオンラインストアを POS と連携している場合に設定します。取り扱う商品に貼っているバーコードの種類を入力します。例として、ISBN というのは、書籍出版の流通用に広く使われているバーコードです。日本でよく使われているバーコードの規格は、JAN です。
今回は、バーコードは空欄のままで大丈夫です。
次に配送の設定をしていきます。
「配送が必要な商品です」にチェックをつけると、配送に関係ある項目が表示されます。チェックはデフォルトで入っているので、最初から表示された状態です。
デジタルコンテンツなど配送の必要がないものを販売する際は、チェックを外します。
このようにチェックを外すと配送の項目が非表示になります。
「重量」項目では、商品の重量を入力します。重量を入力しておくと、重量によって配送料を自動で計算するように設定することができます。重量の単位は、入力欄右の矢印をクリックか直接入力して変更可能です。
今回は、重量は特に入力する必要はありません。
「関税情報を追加」をクリックすると、関税情報に関する設定項目が表示されます。海外に発送する際にかかる関税を計算するための情報を入力します。海外への発送を考えている時は設定が必要です。
今回は、設定しなくて大丈夫です。
「バリエーション」の項目では、色違いやサイズ違いの設定をすることができます。イヤリング A では「フック型」と「リング型」の異なるタイプを設定してみます。
「サイズや色などのオプションを追加する」をクリックしてください。
「オプション名」を選択します。今回はタイプ違いなので「スタイル」を選択します。オプション名は、選択せずに直接入力することもできます。
「オプション値」に「フック型」「リング型」の 2 つの値を設定します。
「完了」をクリックすると、設定が確定します。「編集」から再度設定が可能です。
オプションを入力すると、下のプレビューに追加されたバリエーションが表示されます。
この時注意しないといけない点が 2 つあります。
バリエーションの詳細設定で在庫数などを編集します。
それぞれのバリエーション画像を追加します。
「画像アイコン」をクリックします。画像アップロード用ポップアップが表示されるので、画像をアップロードします。画像には、フック型 → Earring_A1.jpg、リング型 → Earring_A2.jpg を使用します。
次に在庫数を編集します。「販売可能」というカラムが在庫数です。リング型が 0 となっているはずなので 1 個以上の在庫を登録します。
また、その他のバリエーションの詳細を編集したい場合は、バリエーションの行をクリックします。詳細編集用のポップアップが表示されるので、編集したい項目を編集して「完了」をクリックするだけで OK です。今回は何も編集する必要ありません。
また、バリエーションのチェックボックスにチェックをつけると一括編集も可能です。
「検索結果」では、商品が Google などの検索エンジンで検索されたときに表示されるタイトルや説明を設定することができます。
SEO 対策を正しく行うことで検索順位をアップさせることができます。
右上の「編集」をクリックすると、入力欄が表示されます。
「ページタイトル」では、検索された時に表示されるページのタイトルを設定できます。
「ページタイトル」にはデフォルトで商品名が入っているので、「イヤリング A | 商品ページ」と入力します。入力するとプレビューに反映されます。
「メタディスクリプション」では、検索された時に表示されるメタディスクリプションを設定できます。
「メタディスクリプション」には、デフォルトで商品の説明文がそのまま入っています。ここには、メタディスクリプションに表示させたい文章を入力します。今回は、ダミーテキストを使います。
「URL ハンドル」では、その商品ページの URL を設定することができます。デフォルトだと商品名が入っています。
URL を日本語で設定すると、文字コードの関係でめちゃくちゃ長い URL に変換されてしまいます。そのため、URL は半角英数で設定しましょう。
今回は、「earring-a」とします。
ここまで、設定ができたら「保存する」ボタンをクリックして保存します。
次の画面が表示されれば、商品の登録は正常に行われています。
ここまでで、商品の手動登録は完了です。
残りの商品は、CSV ファイルをインポートすることで登録していきます。こちらで用意している CSV ファイルを使います。
CSV ファイルには、あらかじめ商品の情報を入力しているので、それをインポートしていきます。
商品管理画面から、「インポート」をクリックします。
次の画像のようなモーダルが表示されるので、「ファイルを追加」をクリックして CSV ファイルを選択するか、ドラッグ&ドロップでファイルを追加します。
すでに同じハンドル名で登録されている商品を上書きしたい場合は、「一致するハンドルの商品を上書きします。」の項目にチェックをつけます。商品が重複していない場合、チェックは必要ありません。
「アップロードとプレビュー」をクリックします。
「最初の商品をプレビューする」というモーダルに切り替わるので、内容が間違いなければ、「商品をインポートする」をクリックしましょう。
少し時間がかかるので、待ちます。
インポートが完了すると、商品が全て表示されます。
これで CSV ファイルからの商品のインポートは完了です。
今回は、商品の登録をやってきました。商品の登録はオーナー自身にやってもらうことも場合によってはあります。その際は、しっかりとサポートしてあげましょう。
今回の記事を参考にしています。こちらの記事も合わせて読むと、より理解が深まるかと思います。
次回は、今回登録した商品をコレクションにまとめていきます。
次回の記事はこちら
今回はここまでになります、お疲れ様でした。
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